たぱぞうの米国株投資

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年末の非課税枠NISAの扱いをどうするのか

年末の非課税枠NISAの扱いをどうするのか

 早いもので年末の足音が聞こえてきましたね。ここからクリスマス、正月、あっという間に時間が過ぎていくのでしょう。

年末までに非課税枠は使い切ってしまいたい

年末までに非課税枠は使い切ってしまいたい

 個人事業主の人は決算を迎え、勤め人は年末調整や確定申告が意識される時期です。つみたてNISAやジュニアNISAなどもそうですね。暦年を区切りとするものは多いですね。

 

 さて、今回はジュニアNISAの枠が余っているので、一気に投資をすべきかどうかということでご質問を頂戴しています。

年末の非課税枠NISAを使って、一括投資をすべきかどうか。

 はじめまして。1年ほど前からたぱぞう様のブログで投資の勉強をさせていただいております。いつも貴重な情報を発信いただき、ありがとうございます。

 

 さて、現時点で私が抱えております悩み事について、ご相談させていただければと存じます。


 ずばり「最近開設した二人分のジュニアNISA口座で、2020年の投資枠160万円(80万円✕2人分)を埋めるために、年末にかけて駆け込み投資をするかどうか?」です。

 

 当方、9月末に二人目が誕生しました。コロナ禍のため父親の立ち会いが許されず、その代わりに助産師さんがラインでテレビ電話をつないで中継してくれる、というなんとも貴重な体験をいたしました。


 無事に産まれてホッとしつつ子どもも二人になったので、本格的に教育資金(主に大学学費)を準備しなければと思い、これまで開設していなかった上の子の分も合わせて、ジュニアNISA口座を開設ししました。

 

 現行制度が2023年までとなり、2024年以降は払い出し可能になって使い勝手が良くなった事を知り、開設に踏み切った次第です。


 口座は上の子が楽天証券、二人目がSBI証券です(興味本位で証券口座を変えてみました。私は両方持ってます)。


 ただ2020年も残すところあとわずか。今年の非課税枠を埋めるかどうか、悩ましいです。

 

 銘柄は、emaxis slim米国株式やオールカントリーを毎月積み立てる形を考えていますが、今年分に限っては、実質的に一括投資みたいになってしまいます。現在のバブルのような相場で高値でつかむよりも、今年の非課税枠は諦めたほうが懸命でしょうか。

 

 一ヶ月分として65000円程度だけ投資する事も一案かと思いましたが、なんとも中途半端な感じがします。たぱぞう様ならどうされますか?
ご教示いただければと存じます。

【家族構成・資産】

  • 私(35歳、私大勤務・年収740万)
  1. 預貯金:1000万
  2. 積立NISA:150万※emaxis slim 米国株式
  3. 確定拠出年金:60万※三井住友DC外国株式インデックスファンドS(MSCIコクサイ連動)
  • 妻(32歳、民間企業・年収450万※現在育休中)
  1. 預貯金:150万
  2. 確定拠出年金:50万
  3. ▲奨学金返済:残り400万
  • 長男(1歳10ヶ月※大学入学予定:2037年4月)
  • 長女(0歳2ヶ月※大学入学2039年4月)

 ※一昨年、住宅ローンを組んで新築マンションを購入。残債は4500万あります(辛い)。ローンは所謂がん団信付きで、35年全期間固定金利1%で組みました。繰上げ返済は考えず、投資運用に取り組みたいと考えています。


 ※1年あたり350万円ほどは預貯金や投資(積立NISA含めて)に当てようと思います。負債の大きい家計資産を一日も早くプラスにしたいです。

長い投資年限が取れるならば、一括で非課税枠NISAを活用したい

 私ならば迷わず年内に一括投資をします。確かに、米国市場は大変上昇しており、ITバブル期や、企業業績が落ち込んだリーマンショック時以来のオーバーバリュー感がありますね。

 

 一部機関では今後の米国株の停滞を予測する向きもあり、その見通しは妥当性を感じます。世界における米国企業の時価総額、あるいは対GDP比などは相関性はともかく、どれもやはり行きすぎ感を示していますね。

 

 これは、金融緩和や法人減税が後押ししたものですが、同時に投資の形が変容したことも大きいですね。株式以外、例えば債券金利などが厳しくなったことや、米国を除く先進国株が振るわないこと、インデックス投資が全盛となっていること。米国株に資金が流入する理由はたくさんありますね。

 

 積極的理由にしても、消極的理由にしても、米国株にある程度のポジションを置かざるを得ませんね。理由は単純ではありませんが、様々な要素が今の株高を演出しているのでしょう。そういう意味では2000年代とは全く違う心持で相場とお付き合いする必要があるのだろうと思います。

 

 とはいえ、お子さんが小さく、18年、あるいは20年という投資期間が取れるのは大きいですね。直近3年、5年ならば迷うところですが、20年もあればさすがに大丈夫でしょう。それは歴史が証明してきたところです。

 

 ここはお金の時間価値を信じて、非課税枠を埋めに言ってよいと思いますよ。ご参考になれば幸いです。

 

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