一つの籠に卵を盛るな
投資の世界では「一つの籠に卵を盛るな」という言葉があります。集中投資は失敗したらダメージが大きいのでやめたほうがいいよ、という教訓のたとえ話です。言い方を変えると分散投資をしようということです。
今はETFというすぐれた商品がありますので、株式ETFや国別ETF、債券ETFなどを組み合わせればたちまち分散投資ができます。バランスファンドなどはそれだけで分散投資が完成するように組まれています。
この「一つの籠に卵を盛るな」という投資の名言は投資をする人ならば多くの人が知っている言葉です。
しかし、自分の収入を分散させている人は少ないのではないでしょうか。今後は政府のお墨付きを得て状況が変わるかもしれません。
政府が副業を認める、かもしれない
働き方改革実現会議という政策会議があります。労働者の働き方に関する様々な議論を有識者が行っています。その中で議論されていることがいくつかあります。
そこで今まで議題になってきたことを抜粋します。
柔軟な働き方(テレワーク、多様な就業形態、副業等)の 在り方
多様な選考・採用機会の提供
病気治療と仕事の両立
障害者の就業環境整備の在り方
働き方に中立的な社会保障制度・税制の在り方
女性が活躍しやすい環境整備(リーダー育成など)について
雇用吸収力・生産性の高い産業への転職・再就職支援の在り方
格差を固定化させない教育(社会人学び直し、職業訓練、給付型奨学金の在り方)の在り方
労働者の人材育成の充実の在り方
春季労使交渉に向けた賃金引上げの方向性
同一労働同一賃金などの非正規雇用の処遇改善
※働き方改革実現会議の議事録から
以上です。赤字は特に一般的なサラリーマンに注目されてよい内容です。実際の会議では殆どの時間が同一労働同一賃金に関することで時間が割かれていますので、間違いなく同一労働同一賃金に関しては何らかの提言がされます。
その流れで、副業にも言及がされました。
もしかしたら、今後政府は副業を認める方向、促進する方向に舵を切るかもしれません。副業は労働者の視野を広げ、会社外での可能性を認めるきっかけになりえます。今の副業禁止の中では、本業の勤務先で上手くいかなかったらそのまま経済的にも精神的にも追い込まれることになります。
また、日本人の年収はこの20年頭打ちです。これからはむしろ下がる可能性もあります。そうならないためにも、多様な働き方を認めることは労働者個人にとってもリスクヘッジになります。
政府にとっては納税が上がり、失業保険や生活保護などの社会保障費が抑えられ、労働人口も増やせるというメリットがあります。働き方改革実現会議の主な議題というわけではないので、実際にはあまり過度な期待は禁物です。しかし、新しい流れは感じられます。
収入の手段を増やすことは、困難な時代を生き抜くための有効なリスクヘッジになる
今現在ほとんどのサラリーマンは本業からの収入に頼らざるを得ません。しかし、今後はこのような分散ができるかもしれません。土日だけ農家、土日だけお寺さん、夜だけ不動産屋、夜だけアファリエイター。体力と気力が残っていれば、いろいろできそうです。
- 本業からの収入
- 副業からの収入
- 投資からの収入
この3つがお互いにリスクヘッジしながら収入を重ねることができたらよいと思います。さしあたって「たぱぞうの米国株投資」では投資からの収入に比重を置いた記事内容が殆どです。
しかし、今後副業が認められるならば、副業についても研究、言及していきたいと考えます。
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