たぱぞうの米国株投資

米国株/不動産投資ブログ。某投資顧問のアドバイザ。メディア実績多数。当サイトには広告が含まれます。

個別株に挑戦したが、難しく儲からないから方法を変えたい

個別株投資に挑戦する人が増える中、一方で難しさを実感する人も

 個別株投資は夢がありますね。企業成長が実感でき、なにより当たれば資産を2倍、3倍と短期間で増やせるからです。しかし一方で、極端なボラティリティなどで資産を減らす人も少なくありません。

 

 まさに投資の光と闇とも言えます。しかし、今は良いETFや投資信託が増え、無理して個別株投資をする必要はほとんどなくなりましたね。そういう時代になったということです。

 

 結果として、iDeCoやNISAに見るように政府肝入りの投資制度が整備され、今に至るわけですね。さて、今日は日本の個別株投資をしたものの、米国ETFで効率よく資産を増やしたいという方からのご質問を紹介します。

日本の個別株に投資をしたが難しい。米国株ETFに切り替えたい

 初めまして。40歳会社員の女性です。

 どうしても相談になっていただきたく、メールしました。

 

 自己紹介をさせていただきますと、既婚、ローンなしの持ち家。夫婦別の資産管理で、私個人の資産についての相談です。


 公務員でしたが、ストレスで大病してしまい、今年、会社員に転職しました。給料は時短中で手取り300万ほど。懸念は子どもが小さいのと(教育費は確保済み)、夫も持病があり、働けなくなるリスクがあるので、なるべく早く安定した不労所得を得たいと思っています。

 

 ◯資産は2500万円、過去に日本個別株の投資を1000万ほどしていますが、成績が思わしくないので、米国ETFにシフトしたいと思っています。

 

 投資歴5年ですが、米国株ETFに移行しつつあるのがここ2年で、主にNISAでS&Pと他にSPYDが300万ほどありますが、それ以外は株高もありなかなか手が出ません。ドルコスト、集中投資どちらでも構いませんが、目標は10年後に資産5000万円、配当は5%の240万円まで届くと嬉しいです。

 

 500万は短期トレード用に確保し、残りの1200万円をETFで運用するにはどれがおすすめでしょうか?月どれぐらいで何を買っていくのが良いでしょうか?

 

 また、トレードの利益月10万円と毎月の貯蓄額10万の計20万円をうまく活用したいのですが、どのような配分、運用が望ましいのでしょうか。例えば、貴族株に10万円、VTI、QQQなどが気になります。

 

 米国配当の貴族株も5%以上のものものがチラホラあり、目移りが多くなかなかきまりません。例えば25年以上連続配当の貴族株を利回りのよい上から順に毎月買うとか(ダウの犬的な?)、危険でしょうか?お馬鹿な質問ですみませんが、真剣に悩んでおります。


 過去、なかなか長期投資で成果が出ていないので確実なところを目指したいです。貴重なご意見を頂戴したく、よろしくお願いします。

自分が何を求めて投資をするのか、軸をしっかりつくるということ

 現在手持ちのご資産が2500万円あるということですね。過去に照らし合わせると、10年で2倍の5000万円にするというのは不可能な数字ではありません。ただし、あくまで過去の数字ですね。直近の10年はあまりに好調でしたから、参考程度に見積もったほうが良いでしょう。

 

 そのうえで、ご自身の投資の方向性をカチッと決められたほうがいいですね。

  • 米国株の個別株投資
  • 米国株のETF投資
  • 米国株の高配当投資

 このようなところで迷われていますね。さらに、具体的な商品は以下の選択肢があるわけですね。

  • 配当貴族、増配株
  • 高配当株
  • VTI
  • QQQ

 ずばり、文面を拝読するに、おっしゃる通り個別株は避けたほうが良いように思います。大きなお世話を承知で言いますが、個別株投資というのは誰からも影響されない、わりとマイペースな人が向いているのですね。時に逆風もあり、時に過熱もあるからです。周囲に惑わされない、自らの目利きがいります。

 

 その前提に立つと、ETFに絞られますね。ざっくりと高配当ETFにするか、VTI+QQQにするかというところです。私は一貫してVTIをお勧めしています。これにVYMを入れて高配当傾斜にするか、それともQQQを入れて大型グロース傾斜にするかというところですね。私は後者をお勧めしています。理由は、リターンはキャピタルとインカムの総和だからです。

 

 米国株の成長の源泉の多くは実はキャピタルにあり、成熟株は成熟株なりの配当、リターンとなります。イメージとしてはユーロ圏の株式群のようなイメージです。

個別株投資はある意味では孤高の強さが必要

個別株投資はある意味では孤高の強さが必要

 5年で手取り240万の配当金は無理ではありませんが、インカムにフォーカスしたとしても、ややハードルの高い数字になると思われます。

 

 多くの優良米国株は投資効率において優れています。しかし、PGやKOを見ても分かるように、米国株インデックスを超えるのは簡単ではありません。VDCなどもそうでしょう。2000年代のような相場環境になればこれらの銘柄は輝きます。しかし、当面はインデックスが強いのでしょう。

 

 いろいろ書きましたが、やはり最初は米国株インデックスから入るのが最も無難ということですね。共に頑張りましょうね。

 

関連記事です。

 米国外株のリターンをよく示す、VEUについての記事です。

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 高配当とインデックスのどちらが良いのかというのは、よく話題になるところです。

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 未来を信じて、コツコツ投資を続けていくことですね。

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