住宅ローンは変動金利と固定金利の簡単な違い
住宅ローンには変動金利と固定金利があります。
変動金利はその時々の金利が反映されるために、ローン返済中に金利が変動します。金利変動のリスクをローン返済をする側が負うため、金利が固定よりも低い傾向にあります。
固定金利は、借りた時の金利が固定されるため、ローン期間中の金利が動くことはありません。金利変動のリスクを金融機関側が負うため、その分やや変動よりも金利が高くなります。
変動金利のメリットデメリット
変動金利のメリットはズバリ金利が低いことです。特に十年以上金利は下がり続けてきているため、結果的には21世紀以後は変動で長期ローンを組んだほうが良いという状態でした。
適宜見直しをし、低い金利に切り下げてきたからです。今後もしばらくはこの低金利の傾向は継続されることが必至と言えます。
固定金利のメリットデメリット
固定金利のメリットは、支払金額が将来にわたって読めることが挙げられます。安定した家計管理をするにはこちらのほうが合っていることになります。デメリットは、もしさらに低金利になった場合、適宜借り換えをして金利引き下げメリットを受ける必要がある、その手間です。
さて、こうした簡単な特徴を踏まえて、ご質問を紹介します。
固定金利と変動金利のどちらを選べばよいのか、迷っています。
こんばんは。
いつも大変興味深く拝読しています。
本ブログとは異なるテーマですが、住宅ローンについてお尋ねします。
固定金利、変動金利、大まかに2種類ありますが、どのようにお考えでしょうか。
私は43歳公務員です。持ち家で妻子があります。
本ブログを始め、色々な書籍やサイトを参考にした結果、遅まきながらインデックス投資を今夏から始めました。
貯蓄可能金額の内、約6割を財形貯蓄や年金等の安全側に積立し、残り約4割をリスク側(インデックス投資)に積立しています。
リスク側については、私と妻、それぞれ積立投信を毎月2万円、積立NISA及びiDeCoを限度額一杯まで積立し、eMAXIS Slim S&P500 に約6割、eMAXIS Slim オールカントリー に約4割を振分しています。
そのような中、改めて住宅ローンを見直してみようと考えました。35年固定(金利1.51%)で残債約3,800万円です。契約した当時は、
- 低金利のメリットを活かすなら固定金利が得だろう
- 何かあっても金利が上がらない方が良いかな
と判断して固定金利を選択しましたが、契約時に1%程度だった金利がポンと上がってしまい、1.51%での契約になりました。ただ、最近また各行の変動金利が下がっており、グラグラと揺らいでいます。
変動金利が上がる見込みが少ないなら、総支払金額が少なくて済むので、変動金利に借換しようかと迷っています。仮に金利が上昇しても、すぐに繰上返済ができる訳ではありませんが、60歳までには完済したなぁと思っています。
住宅ローンについて、何か思うところがあればご教授頂けないでしょうか。また、もしもご自身が借入するとすれば、どちらを選択なさいますか。是非とも教えてください。
固定金利で1%半ばは、やや高い印象を受けます。
結論から申し上げると、公務員さんで職域別でも有利になることを考えると、もっと良い条件があったかもしれませんね。ただ、これはもう済んだことなので、前向きに次の一手を打ちましょう。
固定金利の考え方自体は私も好きです。支出が長期間にわたって読めるのは、生活の安定という意味において大きな意味を持つからです。ネット銀行の目線を基本としつつ、相見積もりを取ると良かったですね。
しかし、あきらめることはありません。関連記事に「借り換えメリット」についての記事を紹介しています。こちらの見積もりで概算を取ってみて、適切なタイミングで借り換えをするという手があります。
手数料などが乗るので、単純に金利差で乗り換えることはお勧めしません。しかし、明らかに借り換えメリットがあるときは、金利動向に合わせて乗り換えると良いでしょう。
ちなみに、たぱぞうは様々比較検討して、固定30年元金均等、0.75%で借りています。ご参考になれば幸いです。
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この、住宅ローン控除を低金利と組み合わせることで、実質的なマイナス金利を実現することができます。初年は税務署での手続きが必要になりますが、次年から職場で手続きするだけで完結させることができます。
住宅ローンは借りっぱなしではなく、時々見直してもっと安くなる可能性を確認したほうが良いです。特に、比較的高金利だった2010年代前半までの住宅ローンは残債にもよりますが、大幅に安く借り換えできる可能性があります。
住宅ローンのおすすめ戦略です。ネット銀行の目線が手数料や金利水準から考えても最安水準です。また、意外に知られていませんが三井住友信託銀行も金利水準が低く、選択肢に入ってきます。大きな買い物なので、こだわりたいところですね。