人生はあっという間に終わる
人によっては意外なことかもしれませんが、人生はあっという間に終わります。長いようで短いのです。これは、ある意味では恐ろしいことです。なぜかというと、無限に続きそうな、ぼんやりとした感覚で生活をしがちだからです。
私がこのことに気づいたのは、少し言い換えると実感したのは、実は最近です。正確に言うと、FIREをしてからです。
時は金なりとか、少年老い易く学成り難しとか、時間と経過を取り上げたことわざや故事成語は多いですね。海外国内問わず、世界に共通する命題なのかもしれません。
土日を待つ生活を繰り返すということ
カレンダー通りの勤め人だったころは、最も楽しみな曜日は土日でした。私はせっかちなので、水曜日ぐらいからそわそわしていました。「たぱさん、気が早すぎます!(笑)」とツッコミを入れられることもありましたね。
勝手に水曜日を中日(なかび)と名付け、木曜日は金曜日の1日前、金曜日は土曜日の1日前、そのような感覚で生活をしていました。日曜の夕方に憂鬱になる「サザエさん症候群」こそ無かったものの、日曜日の夜は決意と覚悟の時間でした。
このような過ごし方をしていると、1週間が長いのです。まだか、まだかと金曜日を待つのです。かといって、仕事が100%嫌だったわけではありません。むしろ楽しいことのほうが多かったですね。
先日、前の職場から声をかけられたときは、ほんの少しワクワクするほどでした。
しかし、どんなに楽しい仕事でも、楽しいだけで終わらないのが仕事です。前の職場の尊敬する上司が、「誰でも仕事ってのはちょっとは嫌なんだよ、ちょっとはさ」という表現をしていました。なるほど言いえて妙だなと、納得したものです。
勤め人というのは、多かれ少なかれこのような決意と覚悟で自分を奮い立たせているのではないでしょうか。人に期待をされて働くというのは、そういうことです。
そして、土日を待ち望む生活というのは、平日が実際以上に長く感じる生活でもあります。
永遠の休みを手に入れると、あっという間に時間が過ぎる
FIREをした今はどうでしょうか。永遠の休みを手に入れたと言ってよく、自分の好きなことに殆ど全ての時間を使っています。そうすると、時間の過ぎ方があっという間です。1日にというのは、かくも短いものだったのかと驚く日々です。
私は投資に加えて、人前で話したり、書くことが好きです。そのため、YouTube、メルマガ、セミナー、取材、Voicy…。枚挙にいとまがないほど様々なことに取り組んできましたね。アウトプットが好きなのです。これは何があってもぶれませんね。
ブログを始めた当初、「投資ブログなのに、人生について語る必要があるのか」と言われましたね。当時は珍しかったのです。
本を出した時には、「S&P500を買えばよいという結論ならば、わざわざ本にしなくていいのではないか」というご意見もありましたね。ブロガー仲間から「たぱさん、あんなことこんなことを言われてますが大丈夫ですか?」と声をかけていただきましたね。今ではブロガーが本を出すことは珍しくなくなりましたね。
セミナーをしたときは、「投資でお金であるはずなのにセミナーで小銭を稼ぐのはおかしい」というご意見もありましたね。こういうご意見というのは期待の裏返し、ありがたいご意見も多々ありました。
私はSNSリテラシーがあまり高くないので、実は何をどこで言われても、あまり気づきません。もっとも、言われて気づくときもありますが、気にならないのですね。
FIREをしてからは、ますます磨きが?かかっていますね。それは、自分の好きなことをしている、嫌ならやめるというのが徹底しているからです。人に言われて重い腰を上げて取り組むこともたまにありますが、殆ど無いと言ってよいでしょう。
また、自分の思いを貫いて定量的に成功してきたという背景もあります。人はしばしば間違えます。
もちろん、人の意見はありがたいですが、自分の人生は何ものでもない自分のものである、自分の決定は自分で責任を取るというところは幼いころから貫いてきましたね。逆に人の意見に左右されて失敗したら、後悔してもしきれませんね。誰の人生、誰の時間か分からなくなります。
自分を貫く意思がないと、人と違った生活、人と違った人生などは実現できないのです。時に変人、個性的と見えるでしょうが、それが私なのです。ぶれないから今があるのです。
あっという間に感じる日々を積み重ねるということ
気づけば、FIREをして5年目を迎えました。幼かった息子たちも親離れ、1人暮らしを始めています。あの大変だった、ワンオペで凌いだ子育てさえも、過ぎ去ろうとしているのです。
公園などで幸せそうな母子を見ると、そういうあたたかな機会を与えることができなかった、という思いが今でも去来します。忙しすぎて、殆どゆったり過ごせなかったからですね。そのためほんの少し、心が痛むのですね。おそらくこれは生涯を貫くカルマとして、心の奥底に沈殿し続けるのでしょう。
しかし、過ぎ去った時間は取り戻せないのです。
「人生はあっという間に終わる」ということを実感している、時が過ぎるのが早いことを実感している。今だからこそできること、やりたいことをやり抜く人生にしていきたいですね。
FIRE5年目の春にそんなことを考えています。
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