SBIネオモバイル証券ならTポイントで投資ができる!メリット・デメリットとは?
ポイントを使って投資ができる証券口座のうち、今回はSBIネオモバイル証券を紹介します。Tポイントを利用して、少額から株式投資ができます。メリット・デメリットを踏まえて、賢く活用しましょう。
SBIネオモバイル証券とは
SBIネオモバイル証券、通称ネオモバは2019年4月に開業した証券会社です。まずは、ネオモバの会社概要について見ていきましょう。
・会社概要
運営会社名 | 株式会社SBIネオモバイル証券 |
URL | https://www.sbineomobile.co.jp/ |
所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 |
設立 | 2018年10月30日 |
代表取締役 | 代表取締役会長 髙村 正人 代表取締役社長 小川 裕之 |
資本金 | 21億円 |
主な株主 | SBI証券、CCCマーケティング |
株式会社SBIネオモバイル証券はSBI証券とCCCマーケティングが提携してできた、合弁会社です。続いてネオモバのサービスについて見ていきましょう。
SBIネオモバイル証券のメリット
SBIネオモバイル証券を利用することには、以下9つのメリットがあります。
●Tポイントを使って株式投資ができる
最大の特徴は、Tポイントを利用して国内株式を購入できることです。ポイントと現金を足して購入することも可能です。
株式投資というとまとまったお金がないと難しいのでは?と思う人もいるかもしれませんね。しかしSBIネオモバイル証券では1株から購入でき、なかには1株500円前後で買える株式もあります。
手持ちのTポイントを少額で投資に回せるサービスで、株式投資を少額から気軽に始めるのにピッタリです。
●毎月200ポイントを貰える
SBIネオモバイル証券は取引ごとの手数料がかからない代わりに、毎月220円(税込)のサービス利用料がかかります。しかし毎月期間固定Tポイントを200ポイント受け取れますので、実質的に毎月20円の負担で利用可能です。
さらに、サービス利用料の1%分のTポイントを別に受け取れるのもメリットです。
●値嵩株でも買いやすい
株式の取引では通常、1株・100株・1000株売買の最低単位である単元株が決まっています。単店に満たない株式をS株(単元未満株)といいます。
SBIネオモバイル証券では、S株も購入できます。1単元(100株)100万円など、値段の高い値嵩株でも、1株単位などで購入できるので便利ですね。
●WealthNaviが1万円から始められる
SBIネオモバイル証券の利用者はWealthNavi for ネオモバは1万円から利用可能。全自動でおまかせできる、ロボアドバイザーを活用した資産運用サービスです。
銘柄選択、購入株数、購入タイミングなどを考えることなく、全自動で資産運用を任せられます。顧客に合ったポートフォリオを自動で作成し、リスクコントロールをしながら運用します。
WealthNaviは1万円から投資できるので、多額の資金がなくても資産運用のデビューができます。通常WealthNaviは10万円以上からの投資です。
●特定口座/源泉徴収ありなら確定申告は不要
口座開設のときに特定口座/源泉徴収ありを選択すると、得た利益にかかる税金をSBIネオモバイル証券で計算し、口座名義人に代わって税金を納付してくれます。
確定申告手続きが面倒で避けたいという場合は、忘れずに設定しておきましょう。なお源泉徴収のあり・なしに関しては、口座開設後も書面の手続きで変更可能です。
●口座開設をオンラインで完結可能
口座開設はオンラインの申込みフォームを記入し、本人確認書類をアップロードする流れです。すべてオンラインで完結するので、書類を記入したりコピーしたりする必要はありません。
●安全性は国内トップクラス
SBIネオモバイル証券は、ネット証券会社のSBI証券と、Tポイントを運営するCCCのタッグで誕生した証券会社です。SBI証券といえばネット証券では最大規模を誇る会社です。
ネット証券会社として20年以上の実績があり、顧客資産の安全管理も重視しています。SBIネオモバイル証券においても、システム・セキュリティを継承し、安全性に優れているといえます。
●一部の海外株ETFも購入可能
SBIネオモバイル証券では国内株式に加え、以下の海外ETFも購入できます。
銘柄コード | 銘柄名称 |
1545 | NASDAQ-100ETF |
1546 | NYダウ30種ETF |
1655 | iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF |
2558 | MAXIS米国株式(S&P500)ETF |
NYダウ30やS&P500など、トップクラスの米国企業を対象にしたETFを購入できます。昨今ハイパフォーマンスを示すNasdaq100連動の1545もカバーしています。
1655、2558といったS&P500連動ETFやNasdaq100連動の1545は特に最近人気がありますね。
●マネーフォワードMEと連携可能
マネーフォワードMEは家計簿アプリで、「お金を見える化する」がコンセプトになっています。金融機関の口座などを登録し、毎日のお金の出入りをアプリで簡単に確認可能です。
SBIネオモバイル証券もマネーフォワードMEに対応しているため、登録すれば投資資金も含めた家計簿管理ができます。アプリで無駄な出費が分かれば、投資に振り向けられるお金をさらに捻出できますね。
■SBIネオモバイル証券のデメリット
SBIネオモバイル証券のデメリットもご紹介します。次に挙げる点には気を付けましょう。
●外国株は取り扱っていない
現在のところ購入できるのは国内株式のみで、外国個別株には対応していません。海外先進国の注目企業に投資したい、新興国の成長性に期待しているといった方は、別の証券会社を選ぶ必要があります。
その場合、SBIネオモバイル証券と同じくSBIグループが運営するSBI証券や楽天証券、マネックス証券がおすすめです。米国株や中国株をはじめ、タイ・マレーシア・インドネシアといった国々の株式も購入できます。
SBIネオモバイル証券に出資しているSBI証券はネット証券の口座開設数でNo.1の実績を誇り、取引に応じてTポイントが貯まるのもメリット。Tポイントを投資信託の購入に使うこともできます。
株式以外にも、債券・先物オプション・FX・CFD・NISAなどさまざまな投資商品に対応しています。総合的に利用しやすいネット証券口座であり、利用者も多いので安心感もあります。
●NISAには対応していない
非課税制度のあるNISA、つみたてNISAに対応していないこともデメリットです。運用益にかかる税金を、一定程度まで非課税にできるため、投資家にとってもメリットが大きいです。
国が投資を後押しする目的で誕生した投資商品なので、SBIネオモバイル証券が対応していないのは、残念なポイント。
ただし、同じく非課税メリットのあるiDeCoには対応しています。こちらは原則として60歳まで引き出せないので、老後資金のための運用となります。
●取引しなくてもサービス利用料がかかる
1カ月間で一度も取引をしなくても、サービス利用料として220円(税込)を支払わなくてはなりません。ただ、期間固定Tポイントを200ポイントもらえるので、実質的には20円の負担となります。
長期間に渡って取引をしないときは、利用の一時停止をすることもできます。
●Tポイントの使用に制約がある
毎月受け取れる期間固定Tポイントは、サービス利用料として使うことはできません。よってもらえる期間固定Tポイントは、株式などの購入で使う必要があります。
ただし、一度株を買ってから売却すれば現金に戻すことが可能です。
■ポイント投資サービスとの比較
他社のポイント投資サービスでは、LINE証券、楽天証券、日興フロッギーがあります。SBIネオモバイル証券とどう違うのか、見ていきましょう。
●投資に利用できるポイント
SBIネオモバイル証券 | Tポイント |
LINE証券 | LINEポイント |
楽天証券 | 楽天スーパーポイント |
日興フロッギー | dポイント |
いずれの証券会社も、関連グループのポイントを利用して投資ができます。
●利用可能口座
SBIネオモバイル証券 | ・特定口座 |
LINE証券 | ・特定口座 |
楽天証券 | ・特定口座/一般口座 ・NISA/つみたてNISA口座 |
日興フロッギー | ・特定口座/一般口座 ・NISA/つみたてNISA口座 |
SBIネオモバイル証券とLINE証券は、特定口座のみ利用可能となっています。
●購入可能商品
SBIネオモバイル証券 | ・国内株式 ・投資信託 ・FX |
LINE証券 | ・国内株式 ・投資信託 |
楽天証券 | ・国内株式 ・投資信託 |
日興フロッギー | ・国内株式 |
いずれも国内株式または投資信託が主流です。なおSBIネオモバイル証券は、TポイントでFX取引をすることもできるのが特徴です。
●手数料
SBIネオモバイル証券 | ・利用手数料:220円~ |
LINE証券 | ・株式の売り注文手数料:1回あたり99円~ |
楽天証券 | ・現物取引手数料:55円~ |
日興フロッギー | ・100万円以下:買い注文0円、売り注文0.5% ・100万円超:買い注文・売り注文とも1% |
月間の約定金額が50万円以下なら、SBIネオモバイル証券は回数に関係なく220円です。他社では原則として、取引手数料が1回ごとにかかります。
■口座開設方法の流れ
SBIネオモバイル証券は、下記の手順で口座開設ができます。
●口座開設の流れ
- メールアドレスの登録
- 口座開設申込の情報登録
- 初期設定(勤務先情報などの登録) 登録
- 本人確認書類のアップロード
- 取引パスワードを設定・受取り
- サービス利用料のお支払方法設定
- ログインパスワードを変更
口座開設は基本的にWebで完結する仕組みのため、書類を郵送する必要はありません。まずメールアドレスを登録し、届いたメールのURLにアクセスして、口座開設の情報を記入しましょう。
ユーザーネームとログインパスワードが記載されたメールが届き、ログインすると勤務先など初期設定ができます。運転免許証など本人確認書類の提出が終わると取引パスワードが届き、サービス利用料の支払い設定を行います。
ここまで完了すればSBIネオモバイル証券で取引ができるようになります。セキュリティを強めるため、ログインパスワードは任意のものに変更しておきましょう。
■SBIネオモバイル証券とSBI証券の使い分け方
同じグループ会社による証券会社ですが、おすすめする方はそれぞれ違いがあります。
●SBI証券をおすすめする方
SBI証券のほうがSBIネオモバイル証券より、取り扱う金融商品が多いです。既に何かしらの投資をしている方なら、SBI証券のラインナップのほうが魅力的に感じるのではないでしょうか。
●SBIネオモバイル証券をおすすめする方
今まで投資をしたことがない、気軽に投資を初めてみたいといった、投資ビギナーの方ならSBIネオモバイル証券もよいでしょう。
極端な話、どうしても元本をマイナスにしたくないならば、投資に回すのはポイントだけにして試運転をするという方法もあります。それならば、経済的に大きなダメージを受けることはないでしょう。
■まとめ
SBIネオモバイル証券には、以下のようなメリットがあり、少額投資の初心者の方にもおすすめです。
- Tポイントを使って株式投資ができる
- 毎月期間固定Tポイントを200ポイントもらえる
- 申込みはオンラインで完結する
- 特定口座/源泉徴収ありなら確定申告は不要
- 安全性は国内トップクラス
貯まっているのに使っていないTポイントがあれば、SBIネオモバイル証券で株式投資を始めてみるというのも一つの方法ですね。
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