たぱぞうの米国株投資

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タイETF【THD】は日本と関係の深いタイに投資できるETF

タイETF【THD】は親日国タイの有力企業を買えるETF

 iシェアーズ MSCI タイ・キャップト ETFと言います。タイ株式市場との連動を目指したETFです。

 

 タイは世界でも屈指の親日国です。1980年代までは農業国の色が強い国でした。その後、日本企業など外資の進出が進み、急速な工業化と経済的発展がありました。タイ人の日本人に対する感情も決して悪くなく、旅行や長期滞在に最も適した国の1つです。

タイのドル建て名目GDP

順調な成長が確認できます。

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 1980年以降急速に発展してきました。1998年のアジア通貨危機ではかなりの落ち込みを示しました。しかし、その後2002年以降回復を続けています。今までは右肩上がりの成長国と言ってよいでしょう。 

タイの人口推移

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 投資するにあたって気を付けなくてはいけないことがあります。それは、タイは日本ほどではないにしろ、人口減少国になりつつあるということです。人口のピークは2025年前後に来ると予想されています。

 

 アセアン諸国と言えば人口増が基本のように思われがちですが、このように老齢社会を迎えつつある国もあるということです。

 

 ピーク時でおよそ6800万人です。現在からの伸び幅は殆ど無いと言って良いでしょう。今までご紹介したインドネシアやマレーシアとは違う人口動態に留意が必要ですね。

タイETF【THD】配当とチャート

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※画像はグーグルファイナンスから

2008年12月 取引値24ドル 配当0.86ドル(年1回配当)

2016年 6月 取引値70ドル 配当1.12ドル(年2回配当)

2018年 6月 取引値93ドル 配当1.4ドル見込(年2回配当)

 

 株価は2008年はリーマンショック直近なので割り引いて考える必要があります。配当は増えています。2期配当ですが、6月のほうが手厚い傾向にあります。

 

 ただ、全体的に俯瞰してみると分かりますが、右肩上がりというよりは平行した推移を保っています。時間軸を狭くして見ると、新興国特有のボラティリティの高さが目につきます。

 

 次に分配金込のチャートです。

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※ブラックロックから

 リーマンショックで半値になりながらも、1.5倍から2倍のレンジを動いていました。2012年の高値を超えることがしばらくできませんでしたが、2017年以降うレンジをブレイクアウトしました。GDPが成長していても株式指数が成長しない、こういう国は多いですね。ただ、タイに関しては比較的健闘しています。

タイETF【THD】の構成銘柄

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1位 タイ石油公社【PTT】

 タイ最大の企業です。元は国営でしたが2001年に上場、一応民営になりました。政府による直接的な株保有が50%、間接的な株保有が20%あります。合計70%です。国家政策と深く結びついた経営です。

 

 子会社がそれぞれ7位、8位に付けています。グループがコングロマリット化してそれぞれ存在感を示しています。

2位 CPオール【CPALL】

 広東省出身の謝兄弟によって創始されたCPグループの企業です。タイに限らず東南アジアは中華系の財閥が大変に多く、中国人の商売上手さ、ネットワークの広さに気づかされます。

 CPオールはコンビニのセブンイレブンを経営しています。日本のイトーヨーカドーと同じく、アメリカのサウスランドからフランチャイズ権を買っています。なお、サウスランド社は1991年に破たんし、イトーヨーカドーから逆に買収されています。

 

 すでにタイ全土に広がっているセブンイレブンですが、伸びしろはまだまだありそうです。店舗評価としては日本のセブンイレブンとはまた違う、独特のユルさが魅力ですね。商品展開力は強く、プライベートブランド(PB)も積極的です。

4位 カシコン銀行(KBANK)

 クルンタイ銀行、サイアム商業銀行、バンコク銀行、カシコン銀行の4行がタイ4大バンクです。5位に東京三菱UFJ傘下のアユタヤ銀行があります。貸出金でみると、上位3行が5兆円超え、カシコン銀行が4兆円、アユタヤ銀行が3兆円超えです。

 

 開発途上国や中進国では銀行業は比較的安定しています。利ザヤが計算できるからです。逆に先進国では低金利で運用難という構図です。

6位 アドバンスド・インフォ・サービス(ADVANC)

 1986年に創立された通信サービス会社です。無線、優先問わず通信業務を扱います。タイ電話公社のネットワークを引き継いだ携帯電話事業は高い全土カバー率を誇ります。ここはタクシン元首相のグループ子会社です。ちなみにタクシン元首相も中華系です。タイ最大の携帯電話会社です。

9位 サイアムセメント(SCC)

 創業の歴史は古く、1913年です。世界的にもセメント輸出では上位に位置します。建築素材、化学、流通と幅広い事業展開を行っています。

タイのまとめと主観的備忘録

 タイでは外国人は土地を買えませんが、コンドミニアムは購入できます。私の伯父が移住してすでに10年になります。その額たった数百万円、プール付きです。なぜか2部屋持っています。

 

 また、日系レストランや米系ファストフード店が多く進出しており、ローカルの食事の質も決して低くありません。国際色豊かな、幅広い食生活を送ることができます。

 

 食事の質、宿泊施設の質は世界でも群を抜いており、費用対効果の高い旅ができる国の1つだと思います。

 

 日本のサービス業の質の高さは折り紙付きです。しかし、このタイに行くと安さとサービスの質の高さに驚きます。常夏の青い海、サービスの行き届いた安価なリゾートはこの国ならではと言って良いでしょう。

 

 海外旅行もしくは長期滞在をするには最も適した国の1つであることには違いなく、これからも私はこの国に長く関わることになると確信しています。

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 やたらと広くて豪華なタイのホテル。こういう大きなプライベートバルコニーが付いて、一泊1万円しません。日本が本気で観光立国を目指すならば、ドミトリから高級ホテルまでバリエーション豊かな宿泊施設が必要です。ただ、可能性のあった民泊を観光庁は潰してしまいましたね。

 

 タイ語は文字、声調ともに難しく、習得するに時間がかかります。観光地であればそこそこ英語が通じるので、不自由を感じる場面は少ないです。とはいえ、どっぷりと生活するならばタイ語が話せるとよいですね。

 

 日本人がもっとも住みやすい国の1つであると私は思います。投資対象としては、日本と同じく高齢化社会を迎えつつありますので、注意が必要です。長期ホールドよりは、うねり取りに適しています。

 

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