任天堂株を通して初心者向けのタイミング投資を考える
今日は値動き激しい任天堂株について考えることを通して、初心者もやりやすいタイミング投資について提案してみたいと思います。これも株式投資の1つの醍醐味かと思います。
ポケモンGOが思った以上にすごい
いつものようにジョギングコースをダラダラと走っていると、先週と全く違う雰囲気に満ちていることに気が付きました。
そう、ポケモンGOをやっている学生グループやカップル、親子が溢れているのです。こんなことは今まで遭遇したことがなく、改めてすごいゲームだと感じました。しかも世界中で見られる光景だと言いますから、そのすごさは桁外れです。日本企業の世界に通用するゲームということで、うれしいニュースです。
すでに数年来ゲームの世界はスマホ中心になっており、従来型のハードをベースとした販売戦略が崩れつつあります。
ハードを安価で売る→ソフトで資金回収する
という構図はメインでなくなりつつあるということです。任天堂が1980年代のファミコン以来成功させてきたビジネスモデルが30年の時を経て王道ではなくなりつつあるのです。
任天堂がスマホゲームに参入したのは去年です。社の方針としてスマホゲームとは距離を置いてきましたが、大きく方針転換しました。
任天堂株はタイミング的に買いか否か
「ポケモンGOがすごい!任天堂株を買うべきかな?」
という質問を受けます。同様に三菱自動車の不正が発覚した時にも
「三菱自動車が値下がりしている!三菱自動車株を買うべきかな?」
という質問をいただきました。個別銘柄の売り買いタイミングは本当に難しく、毎回ズバリ当てることができたら、私ももっと資産を築いていたことは間違いありません。
しかし、自分の投資スタイルを確認する意味でも素敵な質問と思いますのであえて取り上げてみたいと思います。投資は自己責任でお願いします。
上場来高値の73200円まで行くのではないかという指摘もあるようですね。
任天堂株 『ポケモンGO』効果で上場来高値7万円超え目指す | マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト
カブ知恵代表・藤井英敏氏が上場来高値である73200円を超えてもおかしくないと主張されています。誰が何をいつ言ったか記憶しておくことは、今後の投資のために有益ですので記しておきたいと思います。名前を出して株価予想することは大変に勇気のいることです。
買いではないが、大きなチャンスであることも事実
結論から言うと私は任天堂株は買いません。理由は後述します。
しかし、資産が少なく給与所得からの再投資で復活が可能であると思ったときにはこのような旬な銘柄に投資をすることもありました。結果的に勝つことのほうが多かったため資産を減らさずに済みましたが、負けることもありました。
2003年金融危機時のみずほ株
2009年リーマンショック時のBAC(バンクオブアメリカ、2010年以降)
2014年12月ロシアウクライナ侵攻時のERUS(ロシアETF)
などが旬な時に買った銘柄として記憶に残っています。原油安時のRDSBなども広い意味では含まれるかもしれません。いずれも、年に数パーセントなどという単位ではなく何倍、あるいは50%以上という利益が生まれました。みずほとBACは集中投資をしています。
ERUSのころはすでに「タイミング投資は1万ドルまで」のルールでやっていましたので勝った額も限られます。
日本のゲーム株ならばklab株なども激しいジェットコースターを演じていましたね。任天堂株も今後の激しい値動きは間違いないところでしょう。売り買いトータルで上手く乗れれば利も乗るでしょう。しかし、リスクも相当に大きいです。
誰でもできるタイミング投資は相場全体と連動しているとき
個別株のタイミング投資で比較的安全でやりやすいのは、相場全体と連動しているときです。例えば、このごろでいうブレグジットショックやチャイナショックに合わせた投資です。
ああいう相場全体がガツンと下げたときに連動して下げる、優良銘柄はうまみがあるように思います。
逆に今回の任天堂株や、ちょっと前の三菱自動車株は相場の動きとは関係がなく、個別の事由で上げ下げがあります。これらはベッタリ張り付いて相場を見なければならず、難易度も非常に高いです。
そして、全体相場が下がっているときに狙うべき銘柄を今は絞っています。
- 永続的に利益が上がっている企業
- 高配当な企業
この2つです。任天堂は会社の歴史は長いですが、業績は永続的に利益が上がることが約束されているわけではありません。直近決算はかなりしょっぱかったですね。ゲーム業界自体が1つのゲームで上下しすぎるきらいがあり、ばくち的な要素があります。
私はこういう出入りの激しい銘柄には今は投資をしていません。プロ的手法と運を持ち合わせた人が勝てる銘柄だからです。
高配当銘柄は下げ相場ではより高配当になるため、魅力が増します。株価の下落は配当・分配金の下落より激しいからです。
話題株について考えることは、買うことはなくとも、自分の投資方針を改めて見直すいいきっかけになります。