たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

ソーシャルレンディングで分散投資は可能なのか

ソーシャルレンディングとは何か

 ソーシャルレンディングは、私たち個人が事業体にお金を貸し付け、リターンを得る投資商品の1つです。その安全性は事業体の信用次第なところがありますので、仲介しているソーシャルレンディング会社の実績も見極めて投資をしたいところです。

 

 特に、投資対象の財務内容、事業内容が不透明な場合は殆どソーシャルレンディング会社の信用が大きくモノを言います。そういう意味では、実績のあるしかも過去において殆どデフォルトの無い会社を選ぶ必要があります。

 

 ソーシャルレンディング会社の審査能力がそのまま問われるといってもよいでしょう。審査能力の低いソーシャルレンディングの案件に応募するのは、大きなリスクがあります。それは、2018年からのデフォルト騒動で証明されましたね。

 

 株式のように値上がり益はありませんので、典型的なインカム狙いの投資といってよいでしょう。

ソーシャルレンディングの1つのしくみ

ソーシャルレンディングの1つのしくみ

 利回りは2%~5%超のレンジであることが多く、銀行預金などと比べると破格と言ってよいです。当然、その分元本割れリスクというものがあります。しかし、これはソーシャルレンディング会社をしっかり選び、投資先の事業内容と信用を勘案すればそんなに難しくはありません。

 

 ではどのようなことに気を付けて投資をすべきなのでしょうか。

  • 集中投資を避け、分散投資をする
  • 審査能力のあるソーシャルレンディング会社を選ぶ
  • 利回りだけで投資をしない

 こういうことになります。以下、順を追って説明します

集中投資を避け、分散投資をする

 ソーシャルレンディングは基本的に貸し付けになります。株式と同じように分散をさせて投資をするのが基本になります。高利での出資金募集をしているということは、それなりにリスクがあるということです。それを踏まえて投資をしたいですね。

 

 1つの商品に集中投資をしないのは、株式以上に大切といえます。いずれにせよ、高利回りなぶん、リスクを投資者が負うことを意味します。株式と同様に分散投資と言うのが大事になります。

しっかりしたソーシャルレンディング会社を選ぶ

 ソーシャルレンディングの実績が乏しい会社だったり、リスクの見積もりが甘かったりすると、貸し倒れということも現実問題として起きていきます。過去の貸し倒れ状況を調べ、貸し倒れが少ないソーシャルレンディング会社を選ぶことです。そうすることでリスクを抑えることができます。

 

 その点、SBI証券と同じグループのSBIソーシャルレンディングなどは業界最古参のうちの1社だけあって、比較的安定感があります。

利回りだけで投資をしない

 業界には10%を超えるようなものもたくさんありましたが、その事業内容に関してもある程度把握しておきたいものです。明らかに持続不可能なものの場合、これもやはりデフォルトします。

 

 ただし、事業内容を単体で評価するのは難しいので、ソーシャルレンディング会社そのものの評価が大きく左右します。

 

 数年前に、行政から業務改善命令が金融庁から出されたり、新しいファンドを募集して、その資金を分配金に回している疑惑が出たり、信用棄損行為が目立ちました。

 

 ついつい、高い利回りに惹きつけられて、おかしな投資先を選びがちです。しかし、一番大事なのは「安定したインカム」「分散投資」という本来の意味ですから、不自然に高い利回りは逆に警戒したほうが良いですね。

 

 過去にもデフォルトや自転車操業で話題になったのは、そういう無理なビジネスモデルを展開していたところです。自転車操業というのは、顧客から資産を借り入れ、それを事業投資せずに、顧客への利払いに充てていたようなケースです。こういう危険性はとにかく避けなくてはいけません。

 

 さて、以上のようなことを踏まえてご質問を紹介します。 

ソーシャルレンディングに関してどう思われますか

たぱぞうさま

 

 いつもブログを見て勉強させていただいております。いきなりのご質問ですが、たぱぞうさまは「ソーシャルレンディング」での資産運用についてどのようにお考えでしょうか。

 

 現在28歳で手取年収500万、資産は450万ほどです。昨年まで定期預金程度しか保有していませんでしたが、たぱぞうさまをはじめとしていろいろな方のブログ等を参考に2018年2月より米国株投資を始めました。


 年間120万の投資を目標にしており、先日開始したSBI証券の海外ETF定期買付を利用してVTI, VDC, VHT, VYM, VEA, VWOをNISA枠であわせて月10万程度買い付けています。また、勉強も兼ねて個別株(JNJ, PM, NGG, RTN)も保有しています。

 

 基本的には上記の投資方針で行こうと思うのですが、最近になって「ソーシャルレンディング」の存在を知りました。だいたい利回りが5~8%程度ということで、そちらにも手を付けてみようかと心が揺れております。


 たぱぞうさまの過去の投稿を拝見したところ、「ソーシャルレンディング」についてはやややんちゃな投資である、と評されていました。

 

 米国株投資のブログで聞くことではないかもしれませんが、レンディングサービス投資を有益と考えられるかご意見をいただければと思います。

ソーシャルレンディングは投資先としてなくは無いけれども

 ソーシャルレンディングは仰るように、おやんちゃな投資になります。ただ、今のように景気がある程度安定しており、案件も精査できるならば、比較的計算できる投資と言ってよいでしょう。

 

 例えばSBIソーシャルレンディングはSBI証券の関連会社であり、扱っている案件も比較的コンサバですね。

 

 その分、利回りは低めで10%もある商品は少ないです。とはいえ、これから始める人にとっては企業体そのものも大手グループですので、心理的にはハードルは低いでしょうね。

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 株式と債券、コモディティなどの分散投資は意識されるところです。ある意味債券的な意味合いを持つ投資と言うことで、ソーシャルレンディングを組み入れのは無くはないでしょう。

 

 ただし、押さえておかなくてはいけないことがあります。最後に、それを書いておきます。

  • 銀行を始めとする既存の金融機関が融資しない先であるということの意味を踏まえておく。つまり、リスクが高め。
  • 決して元本保証ではない。
  • 仮想通貨などと同じく、雑所得扱いになる。つまり、高額所得者だと税率が高くなる。

 こうしたことを踏まえておきたいところです。インカム投資は一定の人気がありますので、あえて取り上げてみました。

 

関連記事です。

  リセッションのリスク分散になるのかどうかということです。ソーシャルレンディングへのご質問も散発的に頂戴しますね。

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 貸し倒れが続発したソーシャルレンディングの反省は生かしたいところです。

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 ソーシャルレンディングではないですが、インカム投資ということで Funds案件は人気があります。新たなプラットフォームとなるかどうか、それはずばりデフォルトを出さないというところに集約されるでしょう。

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