たぱぞうの米国株投資

米国株/不動産投資ブログ。某投資顧問のアドバイザ。メディア実績多数。当サイトには広告が含まれます。

エンジニアからのFIREは積み上げた金融資産が担保する

エンジニアからのFIRE生活をどう考えるか

 定年まで好きな仕事を続ける方がいます。一方で、変化の激しい時代にあって、本来の希望する部署とは違う、配置転換を経験する方もいます。また、自ら違う道を選択する人もいますね。

 

 いずれにしても、ある程度の金融資産があれば余裕をもって変化を受け止め、自分で道を切り拓くことも可能です。そういう意味では、変化に富む時代にあって、仕事と同時に投資をすることは自己防衛の最適手段とも言えるでしょう。

 

 さて、今日は元エンジニアの方からのFIRE相談を頂戴しています。

元エンジニアですが、FIREを具体化しようと思います。

 昨年からブログ、YouTubeを拝見させていただいております。

 

 私は、もうすぐ56歳になる大手電気メーカーのサラリーマンです。完済済の一戸建てに、パートをしている妻と二人で住んでいます。

 

 もともとはエンジニアだったのですが、リーマンショックの業績悪化で会社より退職勧奨をを受け、それを拒否して、職種転換となり10年あまりとなります。

 

 今となっては、エンジニアとしても10年以上の空白ができてしまい、もちろんエンジニアに戻れればうれしいのですが、エンジニア時代の事を振り返り自身の能力や努力不足もあった反省に思い至り、以前のなにがなんでもエンジニアに戻りたいというほどのモチベーションはなくなっています。

 

 現状の仕事は、仕事である以上当然成果を求めて取り組んでいますし、うまくいったときにはやりがいがあることもあるのですが、基本的には、自分での制御できる範囲以外でのミスやトラブルを肩代わりさせられたり、技術の世界のような合理的な説明のつかない不合理な面もあり、興味がもちえない事が多く、55歳を過ぎたころから早期退職をして、早期退職加算金をもらった上で、エンジニアとまでもいかないまでも幾分かは興味の持ちえる仕事に就くことができないかチャレンジしてみたいなどと空想しています。


 また、担当業務の業績も再び悪くなってきていて、今後、リーマンショックの時の様に職場環境の悪化や幹部の社内政争に巻き込まれた場合に我慢して会社に残る意味合いも失われています。

 

 さて、現在の金融資産は以下のように約1億円あり、これに早期退職加算金1700万円あまりをもらえば、老後資金として基本的に問題ないと思います。この点はリーマンショック後の退職勧奨されたときから考えてきました。

 

 とは言え、現状、あまりにも現金での資産割合が大きいことから、今のインフレ状況を鑑みて、次の景気後退のタイミングで積み立て額を増やしていければとも思います。
 
 子供がいないこともあり、たぱそうさんのプログに書かれているような太陽光や資産運用会社は考えておらず、5年ほど前には車も手放してカーシェアにしているので、おそらく、自宅の修繕と老後費用が資産の主な使い道になると想像しています。

金融資産

  • SBI債、国債等  1000万円くらい
  • 積み立てNISA   百数十万円くらい
  • 信用金庫 定期預金 1300万円
  • 電機連合年金共済  5400万円(昔は予定利率が良かったのですが、今は予定利率 年1.25%
  • 財形年金      400万円
  • 確定拠出年金 2000万円くらい
  • 定期預金   評価額 900万円くらい
  • DC日本債券インデックス・オープンP 評価額 1000万 損益▲8万円
  • DC外国債券インデックスファンドS  評価額 50万円 損益+2万円
  • DC外国株式インデックスファンドS  評価額 40万円 損益+17万円
  • 多資産分散ファンド(確定拠出年金向) 評価額 120万 損益▲8万円
  • もし早期退職したら早期退職加算金   1,700万円

 以上のような家族構成、金融資産の場合、これからの投資をどう進めていくのが良いと思われますか。


 もしお伺いできるのであれば、下記の3点について何かアドバイスいただければと思っております。

 

  1. 積み立て投資の割り増しの月額や期間(新NISAやクレジット積み立て等も活用)の仕方
  2. 確定拠出年金の運用の仕方がよくなく、ほとんど実績がでていません。貯蓄型や日本の債権を選んでしまったのが原因ですが、今の市況で今更外国株の割合を増やすのもと考えてそのまま放置して今に至っています。いずれは、SBIのidecoに移管してとも思っています。
  3. 電機連合年金共済や確定拠出年金のもらい方(一括でもらって退職控除を受けるのか、それとも年金として受け取り高齢時に所得税を払うのか)

 よろしくお願いいたします。

積み上げた金融資産がFIREを現実味のあるものにしています

 金融資産が1億円あり、お住まいのローンも完済、すでにご年齢も50代後半ということでFIREの条件は整っていますね。


 年齢が高くなればなるほど年金支給年齢が近づきますから、30代、40代のFIREとは必要額が全く異なります。

積み上げた金融資産がエンジニアからのFIRE生活を担保する

積み上げた金融資産がエンジニアからのFIRE生活を担保する

 リーマンショックを経て、配置転換を乗り越え、よく蓄財されましたね。その堅実さが人生の選択肢を増やしています。

 

 さて、1ですが新NISAの枠を活用されると良いでしょう。1800万、奥様と併せると倍の枠があります。ひとまずこちらの枠を埋めていくという発想がシンプルです。


 2ですが、金額的に大きくありませんので、今後の教訓とされてよいと思います。確かに今さらバタバタしても、というのは共感するところです。


 3ですが、私は一括でもらい、退職控除を使うことをお勧めしています。節税になるからです。また、手元資金があることで、自分で運用することも可能ですね。要は、自由が利くのです。

 

 年金として受け取るのが適している方は、貯蓄があまり得意ではなく、宵越しのお金を持たないタイプの方です。そういう方には強制貯蓄効果がありますので、年金として受け取ったほうが良いのですね。


 質問者さんはすでに1億円を築かれています。つまり、お金遣いが堅実ということです。控除枠を活用されるのが良いでしょう。

 

 お仕事をお辞めになると、時間ができます。おっしゃるようになにか事業を始めるのもありですね。人生二度なし、やりたいことを叶える時間を得られるということで、共に頑張りましょう。

 

関連記事です。

金融資産とハードアセットの組み合わせは相性が良いのも事実ですね。

www.americakabu.com

とにかくよい投資をコツコツですね。

www.americakabu.com

リバランスの基礎基本についてです。

www.americakabu.com