投資の王道はつみたてNISAとiDeCo
投資の王道はつみたてNISAとiDeCoですね。両方とも若いほうがメリットがありますので、20代の人はすぐにでも始めたほうがいいですね。もちろん、相場に上下動はありますが、20年あるいは30年持ち切れば問題ないでしょう。大きく、2つの意味があります。
- 強制貯蓄効果
- 投資の知識と経験が身に着く
こういう効果があります。つみたてNISAやiDeCoを始めると、積立額分がそのまま強制的に貯蓄→投資されていきますね。20代で月々数万円を作るのは大変ですが、後々効いてくるでしょう。
また、自分が投資した商品を調べたり、他と比べたりすることで投資の知識も身に付きます。
ただし、日本の株式市場を見ても分かるように、成長する国の市場に投資をしなくては投資の意味がありません。また、フィリピンやインドネシア株を見ても分かるように、国の経済の成長と株式指数の成長はイコールではありません。
そう考えると、米国株投資の妥当性が見えてくると思います。さて、今回は20代でこれから投資を始めるという人からご質問を頂いています。
20代前半でつみたてNISAを始めようと思っています
はじめまして。投資相談をさせて下さい。
私は20代前半で、これから投資を始めようとしており、S&P500を軸にしようと思っております。月10万程度毎月積立てていき、副業でその額を増やしていこうとしています。そこで相談ですが、
- 積立NISA(3万・VTI)+S&P(7万・VOO) つみたてNISA枠を使用して確実に運用していき、余った資金でS&Pに投資していく
- NISA(10万・VOO) NISA枠でS&Pに投資していく
- S&P(10万・VOO) 特になにもせずS&Pに投資していく
のどれで投資していこうか迷っております。また、ETFは
- S&P500(5万・VOO)+ETF(5万・VTI)
等1つに絞らずに複数投資した方が良いのでしょうか。よろしければ、相談にのって頂けないでしょうか。どうぞ、よろしくお願い致します。
非課税枠であるつみたてNISAとiDeCoをしっかり使っていく。
王道のインデックス投資ですね。まず、つみたてNISAとiDeCoの枠をしっかり使い切っていきたいところです。NISAは5年で終わってしまうので、ここはつみたてNISAで良いでしょう。一般NISAは5年後の出口を見据えなくてはならず、実は中上級者向けです。
①積立NISA(3万・VTI)+S&P(7万・VOO)
積立NISA枠を使用して確実に運用していき、余った資金でS&P500に投資していく
私ならばこの方法をおすすめします。円建てのものを活用すると良いでしょう。状況に合わせてiDeCoもトッピングすればよいですね。iDeCoは証券会社によって買える商品が違います。S&P500ということならば、eMAXIS Slim米国株式かSBIバンガード米国株になりますね。VTIということならば、楽天VTIです。
債券などもよく言われますが、投資資金が小さいうちは気にしなくても良いでしょう。S&P500やVTIをコアにして、シンプルなポートフォリオにするのが私は好みです。国際分散投資にするならば、外国株式系の投資信託やETFになるのでしょう。
リスク管理は現金でキャッシュポジションを管理するのが楽です。とはいえ20代だとお給料もまだまだ少ないですから、もしかしたらフルインベスト状態になるかもしれませんね。
逆に、やらないほうがいいのは特に何もせず積み立てる③です。米ドルで投資できるというメリットはあります。しかし、米国株ETFにかかる売買手数料5ドルもそれなりに高いので、もっと資産規模が大きくなってからでもよいでしょう。一般NISAで積み立てるという方法も無くはないですが、5年という年限が気になります。
まず、非課税枠を使い切りましょう。
つみたてNISAを継続するのは、実はそんなに簡単なことではない
年収600万クラスでも家庭を持つと可処分所得は多くありません。つみたてNISAをするにしても、そのお金を作るのが大変です。お小遣い制の家庭などは、ほとんど無理と言っても良いでしょう。
投資関係のブロガー界隈やTwitter界隈にいると、いとも簡単に投資に取り組んでいるように見えます。それは、彼らが若い時から投資に親しみ、お金がお金をつくる仕組みづくりをしてきているからです。
セミリタイアやアーリーリタイアをする人は市中には多くないですが、投資界隈では多いです。継続して投資をするというのはそういうことで、人生の選択肢が増えるということですね。
結婚後に始めようと思ってもなかなか難しいことです。今のうちから始めて、エビデンスをしっかり作っていくというのは、今後誰かと一緒になり、投資への説得が必要な局面が来ても大きな意味を持つと思います。
ともにがんばりましょうね。
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