モーニングスターのかんたんファンド検索とは
モーニングスター社の「かんたんファンド検索」がおもしろいのでサクッと紹介します。今日の記事はスマホだと画像が小さくて雰囲気しかお伝えできないのですが、面白いサイトですので、あえて取り上げました。
- モーニングスターのかんたんファンド検索とは
- 投資をシミュレーション、提案する「かんたんファンド検索」
- 3つのステップで行う。まず、基本条件を入力する
- かんたんファンド検索を実際にしてみる
- かんたんファンド検索が提案するポートフォリオはこうなる
- 比較チャートも出してくれる
- 具体的な商品まで提案してくれる
投資をシミュレーション、提案する「かんたんファンド検索」
モーニングスター社長の朝倉智也氏は「ものぐさ投資術」という書籍を出版、だれでもできる投資術を提案されました。このサイトでは実際にウェブで書籍の主張、内容をシミュレーションさせてくれます。
自分の持っている資産、積立額、積立年数、目標額を入力すれば、たちどころに何%で運用すべきか、そのためのポートフォリオは何が最適かを提案してくれます。
3つのステップで行う。まず、基本条件を入力する
まず、基本条件を入力します。基本条件は以下の通りです。
- 最初にまとめて投資できる金額
- 毎月の積み立て金額
- 積立期間
- 目標金額
これをざっくりと入力すると、利回りが分かります。
かんたんファンド検索を実際にしてみる
かんたんファンド検索で実際にシミュレーションしてみます。
ポートフォリオAの場合
ポートフォリオAは6000万円手元に資金があって、月々の投資可能額が30万、のこり9年とします。目標はいちおう「億り人」の1億円としましょう。想定はアラフィフの大手企業の部長さん、というところでしょうか。
ポートフォリオAの条件
- 資金は6000万円
- 月々30万追加投資可能
- 定年まで9年
- アラフィフ、大手企業部長クラス。
そうすると、年率1.1%の利回りで十分達成できるということがわかります。6000万円貯めることができ、30万円投資に回せるぐらいの収入があれば、一億という数字がさほど無理なものではないことがわかります。
ポートフォリオBの場合
ポートフォリオBはもうちょっと若めの人に焦点を当ててシミュレーションしてみましょう。想定は現在30歳、投資資金1000万円、確定拠出年金で2.3万円ずつの積立、定年まで30年と仮定します。目標額はズバリ1億円です。
ポートフォリオBの条件
- 資金は1000万円
- 月々2.3万円追加投資可能
- 定年まで30年
- 30歳の投資に目覚めた貯蓄家サラリーマン
すると、年率6.7%の運用で到達することになります。これは、米国株投資の過去平均利回りにかなり近似します。つまり、S&P500連動ETFやバンガードETFのVTIなどに相当する投信があれば、それで達成できる可能性があるということです。
このようなさまざまな条件をサクサクとシミュレーションできます。
かんたんファンド検索が提案するポートフォリオはこうなる
国内株式、先進国株式、新興国株式、先進国債券、新興国債券と教科書通りのポートフォリオを組んでくれます。それぞれ先のシミュレーションの利回りに基づいた分散したパーセンテージを提案してきます。
月々に積み立てる割合も明示してあります。
ポートフォリオAは積立額も大きいですから、先進国債券が5割を占める、ディフェンシブなポートフォリオになっています。
比較チャートも出してくれる
ポートフォリオAとBの比較チャートも出してくれます。
実線は提案通りの投資をした場合です。点線は投資をしなかった場合です。注目すべきは6.7%で2.3万円ずつ積み上げた青の実線です。複利の効果が働き、急カーブを描いて上昇していることが確認できます。
繰り返しますが、この6.7%というのは米国株投資の過去の平均的利回りです。パッシブ運用で実現可能だった数字です。
具体的な商品まで提案してくれる
国内株式、先進国株式、新興国株式、先進国債券、新興国債券という分散に基づいて、具体的な商品まで提案してくれます。
これは、先進国株式ファンドの場合です。「iFree外国株式インデックス」、「ニッセイ外国株式ファンド」、「たわらノーロード先進国株式」が提案されました。信託報酬かパフォーマンスでソートをかけられます。
これだけのクオリティを持つページが無料ということに驚きます。投資初心者はもちろん、ベテラン投資家も活用可能なページであると思います。
ちなみに、モーニングスターはアファリエイトをしていませんから、アファリ記事ではないですよ、念のため。さらに、この場を借りて「たぱぞうの米国株投資」はアファリ記事は一切ないことを申し添えておきますね。
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