たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

米国優先株式ETF【PFF】驚きの約6%利回り

iシェアーズ米国優先株式ETF【PFF】平時は値動き極小、しかも高配当

 PFF「iシェアーズ米国優先株式ETF」を紹介します。ティッカーはPFFです。議決権の無い、優先株式を集めたETFです。議決権がない分、高配当です。優先株式自体あまり日本市場では見ないですね。

 

 リーマンショックなどのリセッション時を除いてほとんど値動きがありません。安定した分配金を過去も未来も出し続けています。今までのETFと性質は違いますが、利回りを評価するなら債券的な活用ができます。

 

 ただし、ディフェンシブな活用はおすすめできません。金融関連の優先株が多く、利回りは良いのですが、リセッションに関して脆弱だからです。

iシェアーズ米国優先株式ETF、PFFの過去10年でのリターン

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※以下、画像引用はすべてブラックロック社のページから。

 

 設定来(2007年3月)から2018年6月までのおよそ10年を見てみます。すると、PFFは56%のリターンとなっています。分配金再投資の結果です。このPFFの取引価格は平時ならば36$から40$ぐらいです。価格変動はほとんどありません。

 

 金利上昇局面で取引値が下がるのは他の債券と同じです。この表は分配金再投資の数値です。連動する指数に負けていますね。

 

 もし今後10年、過去と同じパフォーマンスが発揮されるならば10000ドル投資したら15600ドルぐらいになっている可能性があるということです。

PFFの利回りは何パーセントか。

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 PFFは直近の分配金利回りが5.94%もあります。税引だと4.16%ぐらいですね。外国税額控除で外国源泉徴収税を取り返すと4.75%ぐらいになります。日本国内ではほとんど見られない高配当と言って良いです。参考までに私が持っていたころのPFFからの月々分配金実績は下記のようになっています。

 

株数は1800株です。

1月410ドル

2月225ドル

3月254ドル

4月248ドル

5月220ドル

1年間トータル およそ3000ドル

 

 1月が多いという季節要因を除けば、計算できる収入となります。

 

 また、値動きを示すベータ値が低いのがPFFの特徴です。ベータ値がマイナス0.11になっています。ベータ値というのは対象の指数に対してどれだけ値動きを示したかを表したものです。例えばベータ値が1であれば、指数が1動いたときに同じだけ動くということです。ベータ値が0.11であれば、極めて低い、逆相関を示すということになります。

 

 通常の上場株式、たとえばNYSEであれば最も高いものでベータ値だいたい5、最も低いもので0.3程度までみることができます。PFFはほとんど値動きがないということです。

PFFの構成、平時は債券的性格もあり

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 上記は2017年のものです。

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 こちらは2018年のものです。変動がわりとあります。去年は無かったベクトンディッキンソンの優先株が比率2位に入っています。ベクトンディッキンソンは医療機器メーカーです。低侵襲の医療機器に最近では力を入れていますね。

 

 米国は日本と違って、この米国優先株式の取引が盛んです。株式のように上場しており、買付ができます。米国優先株式ETFであるPFFは、この集合体です。したがって、個別の企業の経営上リスクを分散できていることになります。

 

 毎年内訳は金融が多いです。2017年で言うと、HSBCは香港上海銀行、バークレイズはイギリスを代表する銀行、そのほかバフェット銘柄のウェルズファーゴ、日本でもおなじみのシティバンク、ドイツ銀行と有名どころが組み入れ上位として名を連ねています。

 

 そのためリーマンショック時にはPFFはおよそ半値になりました。債券のような性格ですが、金融危機の影響を大きく受けるのがお分かりいただけるかと思います。

 

 金融機関がリセッションに極めて弱いのは、歴史が示す通りです。普通の株式の集合体であるETFと違い、優先株式の集合体というところがPFFの特徴です。信託報酬は0.47%と高めながら、個人ではなかなか買えない優先株式を買えるということでサテライト的な使い方が面白い銘柄です。

 

 ただ、トータルリターンとしてはここのところ株式にかなり劣後しているのは頭の片隅においておいてよいでしょう。米国市場投資で意識されるのは年率6~7%のリターンです。正確には諸説ありますが6.8%というのが目安です。

 

 つまり、10年で68%です。そこからおよそ20%劣後するということです。私は以前持っていましたが、全株売却しています。太陽光発電所の買い付け資金に回しました。こちらは20年間売電が殆ど変わらないので、よりディフェンシブです。

 

 ただ、ハードアセットなので独特のコツはありますね。

 

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