たぱぞうの米国株投資

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ウォルマート・ストアーズ【WMT】は世界最大の小売り業

ウォルマート・ストアーズ【WMT】店舗型小売の王様

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Top100 Table | National Retail Federation

 

 アメリカのリテール売上ランキングです。ウォルマートが圧倒的であることがわかります。桁違いとはまさにこのことです。

 

 上記サイトをみると分かりますが、世界での売上をみても圧倒的です。法人向けの売り上げを含めても、ウォルマートは世界一の売り上げを記録する企業です。

 

 ただ、同時に目を引くのがアマゾンの成長率です。他の店舗型小売りが軒並み低成長なのに対して、22.6%の成長率を誇ります。また、ウォルグリーンやCVSといったドラッグストアの成長も比較的高いです。

 

 このネット小売とドラッグストアの成長率の高さは日本も同じです。

 

 この巨大企業ウォルマートの歴史は1945年にアーカンソー州でサム・ウォルトン氏がベン・フランクリン雑貨店を始めたことに始まります。サム・ウォルトン氏はミズーリ大学経営学部を卒業、その後軍隊に入り、第二次大戦に従軍します。

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※ウォルマートのページから

 

 1945年というのは終戦の年、サム・ウォルトン氏が除隊に伴い自由になった年です。

 

 その後、ディスカウント形式のウォルマートを1962年に同じアーカンソーのロジャーズに開店させます。これが大成功します。個人商店中心だった小売りが、大規模店舗、大規模仕入れによるディスカウントストアによって駆逐される嚆矢になったと言えます。

 

 今でいう、地域独占に着目したドミナント戦略、モータリゼーションに上手く乗った郊外型の大規模店舗戦略が奏功します。機を見るに敏で、同時代の小売業者が市内中枢への出店を目指したのに対し、郊外で十分な駐車場を確保した出店方法は広く支持されました。

 

 日本で言うならば、ダイエーとイオンの戦略の違いに近いでしょう。日本の場合はモータリゼーションがアメリカより遅かったので、結果が見えるまでに時代はもう少し下ります。

 

 1972年にはNYSEに上場を果たします。そして1990年には全米最大の小売チェーンになります。1991年にメキシコシティに海外初進出を果たします。

 

 その1年後に創業者であるサム・ウォルトンは逝去しますが、優秀な子どもたちによって事業はますます発展します。今では世界一の富豪とされる一族で、その総資産は21兆円とも言われます。

ウォルマート・ストアーズ【WMT】の配当とチャート

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2006年12月 株価17ドル 配当0.1675ドル

2016年8月  株価72ドル 配当0.5ドル

2018年4月  株価86ドル 配当0.52ドル

 

 小売業という競争激しい業界にあって、近年停滞気味とはいえすばらしい成長を示してきたと言って良いでしょう。

 

 日本のスーパー、イオンやヨーカドーもそうですが、専門店とネット販売に押されています。ただ、ウォルマートの強みは圧倒的な規模での仕入れ価格の価格決定力をもつことです。

 

 そのため、これからは今までのように成長一辺倒ということは無いでしょうが、急激な業績の悪化ということも可能性としては低いと言えます。

ウォルマート・ストアーズ(WMT)の基礎データ

ティッカー:WMT
本社:アーカンソー
来期予想PER:21倍
PBR:3.3倍
ROE:12%
ROA:7.5%
EPS:4.6ドル
配当:2ドル
上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)

 

 

 ただ、確実に言えることは、小売というのは常に激しい競争とイノベーションにさらされる業界だということです。参入障壁が比較的低いとも言えます。この基礎データを見ても、ウォルマートは成長企業から成熟企業に移行したことを窺わせます。

ウォルマート・ストアーズ【WMT】の配当と配当性向

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 配当は10年でおよそ2倍になっています。その分、配当性向も2倍になっています。増配スピードはこの5年で減速しているのがグラフだと一目でわかりますね。ただ、他の比較的高配当な銘柄と比べると余力は十分です。

ウォルマート・ストアーズ【WMT】のBPSとEPS

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 1株利益、EPSは2015年の5.05ドルをピークに漸減傾向にあります。特に最近の1年では過去最低の3.3ドルまで低下しており、ネットビジネスに圧されているという現状が反映されたものになっています。この3年の傾向はやや気がかりですね。

ウォルマート・ストアーズ【WMT】の売り上げと利益

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 店舗型小売りですので、多分に漏れず営業利益率は低いです。それでもかつては6%近辺でしたが、右肩下がりを続けており直近ではギリギリ4%というところです。ネット通販との価格競争が激しいことを窺わせます。

 

 そういう中にあって、売り上げは検討しています。まだまだ右肩上がりになっています。ただし、営業利益率の漸減に伴い、営業利益そのものもこの10年で最低です。

ウォルマート・ストアーズ【WMT】のキャッシュフロー

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 フリーキャッシュフローは割と潤沢です。この豊富なキャッシュフローを生かして買収戦略を練っています。

 このごろではインドのフリップカート・オンライン・サービシズを120億ドルで買収するという報道がされました。

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 フリップカートは上記のサイトを運営しており、インドで急成長しています。ちなみに、フリップカートの大株主の1つがソフトバンクで、30%近くの株式を所有しています。電子商取引の強みを熟知しており、店舗型だけでなく逆に乗り込んでいこうという経営姿勢です。

ウォルマート・ストアーズ【WMT】の株数とROE

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 自社株買いに熱心な企業の1つです。この10年で2割以上減らしており、評価されてよい経営姿勢でしょう。ただし、厳しい経営環境を反映してROEは下がり続けています。

 

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