たぱぞうの米国株投資

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THEOのメリットデメリット

THEO(テオ)を始めてみました。

 テオがSBI証券からサービス利用できるようになったので早速口座を作って始めてみました。THEO(テオ)はウェルスナビと同様に米国ETFでの運用をするロボアドバイザーです。

 

 THEOは比較的アクティブな運用をしている印象です。ウェルスナビはそれに大して静的な運用なので、結果も見比べていきたいと思っています。ウェルスナビを30万の入金で始めたので、THEOも30万円で始めてみることにしました。

 

 開始年は同じ2017年です。今後数十年とみていくつもりですので、運用にどのような違いがあり、実績がどれぐらい開くのか、興味は尽きません。

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 例えば30歳で30万円で始め、毎月5万円積立をしたケースです。そうすると、10年で定期預金ならば630万、テオならば917万円となる予測です。定期預金に比べて1.5倍ですのでなかなか魅力的な結果と言えます。

 

 10年で1.5倍というのは奇しくも私の資産運用計画と同じです。私の場合は高配当銘柄や連続増配銘柄での配当金をベースに計画を立てています。THEOの場合はキャピタルゲインも含みつつということですね。

30代と40代の平均貯蓄額

 30代前半の平均貯蓄額はこのようになっています。200万円以下の層がもっとも多く、おおよそ500万円以下が殆どということが見て取れます。

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 これが、10年後の40代前半になるとこのように変化します。おおむね増加しているのですが、二極化傾向にあると言えそうです。

 

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 およそ35%の人が1000万円以上の貯蓄をすることに成功しています。THEOが資産形成のお手伝いを効果的にしてくれるならば、これは私たちにとっても選択肢が増えることを意味します。

 

 2500万円以上の層も6%います。40代は住宅ローンや自動車ローンを抱えていることの多い世代です。したがって貯蓄だけでなく負債も多いはずです。負債を減らしつつ、貯蓄を投資に回して資金効率を上げるというのがこの世代の課題です。

THEOの運用方針は割とディフェンシブ

 運用方針は大きく分けて2つあります。

  1. 年齢などを考慮して完全におまかせ
  2. 自分でカスタマイズ

 若ければ株式などのリスク資産に比重を置きます。

 ある程度の年齢ならば、債券や実物資産の比重を高めます。

 

 このようになっています。私の場合は、投資初心者がいきなりなんの知識も無しにTHEOを始めたらどうなるのかを見たいので、「完全におまかせ」を選びました。すると、下図のような比重になりました。

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  株式が63%ということですね。それに大して債券と実物資産が37%ですから、比較的ディフェンシブな組み方だと言えます。米国ETF主体の組み方だと流動性の高いETFで債券や金を買えるのでロボアドバイザー向きの市場だと思います。

投資一任勘定という契約になる。

 始めるにあたって契約する書類の一覧です。全てネット上でのやり取りになりました。そのため、書いたり、判を押したりという手間はありませんでした。サクッと熟読?して5分ぐらいでしょうか。

  • 証券口座契約締結前交付書面 及び 口座約款・取扱規程
  • 「金融商品の販売等に関する法律」に基づく重要事項のご説明
  • 投資一任契約締結前交付書面
  • 投資一任契約書 及び 投資一任契約細則
  • 投資一任契約にかかる一括発注および平均単価取引に関する同意書

 5種類です。最初のは口座契約に関わる書類です。あとの4つは一任契約に基づく契約です。かつて一任契約で顧客の同意を得ない取引をして損失を出した、というようなトラブルがありました。

 

 これとほぼ同じ内容でウェルスナビにも出しています。ロボアドバイザーなので当たり前の契約と言えばそうですね。

THEOのコンセプトは世界分散投資

 テオは世界分散投資を目指しています。

 ポートフォリオは、およそ40種類のETFから構成されています。

 

 これらのETFをさらに分解するなら、投資先資産(個別株、債券、不動産や金・原油など)のバリエーションは世界86の国・地域にわたり、 最終的な投資対象は11,000銘柄以上という豊富さを誇ります。

 

 同一地域の資産は似通ったリスク特性を有していることが多いため、地理的な分散を行うことがリスク分散につながります。

 実際に買い付けをするのは米国市場上場のETFですから、商品数は限られてくるでしょう。逆に言うとだからロボアドバイザーが1人ひとりのポートフォリオを組めるわけです。どのようなETFを買うのか、これもウェルスナビと比べるのが楽しみです。

THEOに期待すること

 私はもともとめんどくさがりなので、売り買いは好きなのですが全体のポートフォリオを細かく管理して、リバランスをするということをしていません。おそらくこれからもしないと思います。

 

 リバランスについてTHEOはこのように説明しています。

 ところで、ETFの価格は日々変動しているため、グロース40% : インカム40% : インフレ20% のポートフォリオを構築した場合でも、1ヶ月後にはグロースが値上がりし、インカムが値下がりして、時価評価額ベースのポートフォリオの配分が グロース45% : インカム35% : インフレ20% になっているかも知れません。

 

 グロースのリスクはインカムよりも高いため、この状態は、当初の想定よりも高いリスクをとっていることになります。

 

 そこで、余分な5%分のグロースを売却し、不足している5%分のインカムを購入することで、ポートフォリオの配分をグロース40% : インカム40% : インフレ20% に戻すのが資産運用方針のリバランスです。

 まあざっくりいうと、株式・債券・金など現物への分散と、地域の分散をリバランスでしていきますよ、ということですね。

 

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 私の場合はもしリバランスするならば、自分の持ち株を売るというよりは、新規に買うことでバランスをとろうかなというスタンスです。THEOは冒頭に書いたようにわりと頻繁に売買を行う印象を持っています。

 

 ただ、積立を新規でしないとリバランスの原資が無いので、積立のタイミングをどうするかということですね。

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 この頻度というのは私からすると頻繁です。今後の実績を見つつ、十分参考にできるのではないかと期待しています。リバランスに追加投資が必要であれば、そこはちょっと検討していきたいと思っています。

THEOのデメリット

 最後にデメリットについて書いておきます。手数料が1%です。これをどうとらえるかです。自分で売買し、経験もあり、リバランスもできるという人にとっては高く感じるかもしれません。

 

 反面、投資に興味がさほどなく、リバランスも自信が無い。そういう人にとっては常に計算された最適のポートフォリオが組めるわけですから必ずしも高くないでしょう。私は投資の参考にしたいので契約をしました。

 

 自分の知識と経験に照らし合わせて、コストを考えると良いと思います。それは、すべてのロボアドバイザー、あるいは投資信託に通じることですね。ちなみに私はロボアドバイザーには肯定的です。実績も出ているので、投資の門戸を広げる良いサービスだと思っています。

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 ロボアドバイザーも数々出ています。やはり米国株ETF中心のロボアドバイザーというのは親近感を覚えます。手口を知るためにも口座を作ってみようかという気になります。今後も取り組んでパフォーマンスを見ていきます。

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  今回はTHEO+SBI証券というSBI証券を通して始めるサービスを申し込みました。こういった各種サービスを積極的に導入するSBIは素晴らしいですね。これからも先進的なサービス導入が期待されます。

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  こちらはウェルスナビの記事です。ウェルスナビは今年に入ってから口座を作ったにも関わらず、依然好調ですね。もちろん、相場環境が変われば厳しい局面も迎えるでしょう。しかし、その時こそ「ロボ」として淡々と相場に向き合ってほしいですね。

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