たぱぞうの米国株投資

米国株投資で人生の選択肢を増やすという提案です。某投資顧問のアドバイザーをしています。

プロクター&ギャンブル【PG】世界最大の消費財企業、連続増配50年超

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プロクター&ギャンブル【PG】安定増配の代表株!

 プロクター&ギャンブルはアメリカ・オハイオ州に本社を構える世界最大の一般消費財メーカーです。日本での拠点は神戸にあります。

 

 プロクター氏というロウソク製造業者とギャンブル氏という石鹸製造業者が共同出資で設立した会社が始まりです。1837年の創業です。そのまま創業者の名前が社名になっています。

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※P&Gのホームページから

 

 ブランドを見ても分かるように、その分野は多岐にわたっています。また、日本のみならず世界中で見ることのできるブランドがほとんどです。その中でも忘れてはいけないのが洗剤のTIDEです。日本では今となってはボールドやアリエールのほうが有名でしょうか。

 

 1946年発売の洗剤「TIDE」の大ヒットを期に市場拡大をし、メキシコ、ヨーロッパ、そして日本などに進出を果たしました。1980年には23か国で事業展開していました。

 

 TIDEは未だに改良を加えながら全米で一番の売り上げを誇ります。東南アジアなど、開発途上国でもよく見る商品です。世界的競争力を持ったブランドと言って良いでしょう。

 

 他にも、おむつのパンパース、柔軟剤のレノアや日本名ブランドの「さらさ」、食洗器洗剤のジョイ、バフェット氏から買収したカミソリのジレットなどがあります。ヘアケア商品にも強く、ヴィダルサスーン、パンテーン、h&s、ハーバルエッセンス、ウエラなど数々のブランドを持ちます。

 

 この中でパンテーンはもともとスイスのロシュが持っていたブランドです。ヴィックスドロップで有名なリチャードソン・ヴィックスがロシュから買ったのを、そのままヴィックスごと買収しています。

 

 他にも、マックスファクターやジレット傘下の電気カミソリのブラウンも含め、オリジナルのブランドではなく買収したものです。このように、自社開発商品だけでなく、シナジー効果の高い企業やブランドを傘下に収めることで成長してきました。

 

  ちなみに有名な投資家であるバフェット氏は1989年からジレット社を持っていました。P&Gが2005年にジレット社を買収した後は、その関係でP&G株を保有していました。しかし、2012年から売却を進めており、2016年にはほぼ撤退完了しています。

 

 もっともバフェット氏は今までにAT&T(T)やエクソン(XOM)も売却してきており、必ずしも個人投資家好みの高配当株をいつまでも持ち続けるというわけではありません。

 

プロクター&ギャンブル【PG】のチャートと配当

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※Google finance

2006年6月  株価56ドル  配当0.31ドル

2016年4月  株価80ドル  配当0.67ドル

2017年10月 株価91ドル  配当0.6896ドル

 

 株価はおよそ1,5倍に成長しています。2014年に90ドルをこえることがありましたが、すぐに落ちています。その後70ドル前半まで下がりましたが、底堅く80ドルを割れることはほとんどありません。

 

 ただ、株価の伸びは鈍めです。それ以上に伸びていないのが一株あたりの利益です。配当こそ連続増配60年を記録しましたが、一株あたりの利益が伸びていないので増配率を高めることができていません。なお、配当利回りは3%です。

 

 以前の期待値が大きかった分、これからのことを不安視する向きもあります。2000年代に売り上げを2倍にした名物経営者のアラン・ラフリー氏が2013年に再登板、2014年からブランド整理をしました。

 

プロクター&ギャンブル【PG】の基本データ

ティッカー:PG

本社:アメリカ・オハイオ州

来季予想PER:22.5倍

PBR:3.6倍

ROE:13.2%

ROA: 6.5

EPS:2.99ドル

配当:年間2.678ドル。2,5,8,11月に配当。

上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場

 

 

 EPSにどんどん配当が接近してきているのが不安視されています。2016年には増配率が1%にまでなりました。連続増配60年の名門企業の経営改革に期待したいところです。

 

 強い競争力を持ちながらも、地場企業やスーパーのプライベートブランドとの競争は激化してきており、かつてほど安泰ではなくなってきているのも事実です。

 

 地場企業というのはその国の企業、日本ならば花王やライオン、サンスター、資生堂といったところです。特に日本企業の場合はアジアで特に強みを発揮していますので、日本のみならずアジア全域で激しいシェア争いを繰り広げています。

 プロクター&ギャンブル【PG】の配当と配当性向

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 連続増配で有名だけあって、きれいな右肩上がりをしています。ただ、その増配スピードは鈍化しており、配当性向も右肩上がりになっています。2017年の決算では、事業再編の効果が見て取れます。

 

 今後の展開に期待というところです。

プロクター&ギャンブル【PG】のBPSのEPS

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 EPS=一株利益がパッとせず、2010年代に入ってからは減少傾向でした。しかし、2015年を底として切り返しの気配が感じられます。直近の2017年決算では6ドル近くまで回復しており、継続性が注目されます。

プロクター&ギャンブル【PG】の売り上げと利益

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 営業利益率は業績の振るわなかった2010年以後は15%ほどでした。しかし、事業再編に伴う業績回復により、営業利益率は過去10年で最高レベル、21%超まで回復しています。

 

 ただ、その代償として売り上げはピークから8割程度に減少しています。2014年から始まった事業売却の成果が出つつあると言ってよいでしょう。3年間で100近くのブランドを整理し、60強のブランドに絞り込んだ成果が営業利益に反映されています。

プロクター&ギャンブル【PG】のキャッシュフロー

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  殆ど横ばい、あるいは漸減と評価してよいキャッシュフロー推移です。フリーキャッシュフローが全く増えてこない傾向はちょっと気になるところです。

 

 ちなみに、15%の大株主であるトライアン・ファンド・マネジメントのネルソン・ペルツ氏が取締役会に名を連ねるという可能性があり、株価は動意づいています。80ドル以下ならば割安と思われますが、ネルソン・ペルツ氏の動向次第では100ドルを超えるような場面もある、かもしれません。

 

 いずれにせよ、精選されたブランド群は強く、経済的には比較的広い濠を有します。社内のイニシアチヴをどこが握り、どのようにかじ取りをするのかを含めて今後の動向が注目されます。

 

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