たぱぞうの米国株投資

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NYダウ30種平均のETF【DIA】のパフォーマンス

NYダウ30種平均とはダウジョーンズ工業株30種平均

 NYダウ30種平均、ダウジョーンズ工業株30種平均とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズ(S&P Dow Jones Indices)が算出しているアメリカの代表的な株価指数です。いわゆるニューヨーク平均株価やダウ平均、NYダウ、という呼び名はこのダウジョーンズ工業株30種平均を指しています。

 

 ちなみにS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズ社は文字通りダウ・ジョーンズ(Dow Jones & Company)社とスタンダード&プアーズ(Standard & Poor's)の合弁会社です。

 

 ダウ・ジョーンズ社はThe Wall Street Journal(ウォールストリート・ジャーナル)で有名です。ダウジョーンズ工業株30種の入れ替えに関わる指数委員会にはThe Wall Street Journal(ウォールストリート・ジャーナル)から2名出ています。

 

 スタンダード&プアーズ(Standard & Poor's)は言わずと知れた、ムーディーズなどと並び称される世界的に有名な格付け機関です。スタンダード&プアーズ(Standard & Poor's)からは指数委員会に3名出ています。

 

 合計5名から成る指数委員会でダウジョーンズ工業株30種の銘柄入れ替えを行っています。

 

 歴史的に非常に古い指数で、1896年からある指数です。その当時は12種でした。その後、1916年に20種になり、1928年から30種になりました。およそ90年間この30種という数は変わっていません。

 

 ちなみに1896年の初値は40.94ドルでした。現在のNYダウが18800ドル近辺ですから、120年かけておよそ460倍になったということになります。

NYダウ30種企業とは

 NYダウ30種企業は以下の表のとおりです。並び順はティッカーアルファベット順です。

ティッカー 銘柄名
AAPL アップル
AXP アメリカン エキスプレス
BA ボーイング
CAT キャタピラー
CSCO シスコシステムズ
CVX シェブロン
DD デュポン
DIS ウォルト ディズニー
WBA ウォルグリーンブーツ
GS ゴールドマン サックス
HD ホーム デポ
IBM IBM
INTC インテル
JNJ ジョンソンエンド ジョンソン
JPM JPモルガン チェース
KO コカコーラ
MCD マクドナルド
MMM スリーエム
MRK メルク
MSFT マイクロソフト
NKE ナイキ
PFE ファイザー
PG プロクターアンド ギャンブル
TRV トラベラーズ カンパニーズ
UNH ユナイテッドヘルス グループ
UTX ユナイテッド テクノロジーズ
V ビザ
VZ ベライゾン
WMT ウォルマート ストアーズ
XOM エクソンモービル

 当初の1896年から唯一残っていたのがゼネラルエレクトリック(GE)でした。しかし、2018年6月に組み替えがあり、ウォルグリーンブーツアライアンス(WBA)と入れ替えになりました。処方箋薬に強いドラッグストアで、CVSヘルスなどと競合しますね。シェアを分け合っています。

 

 ゼネラルエレクトリック(GE)はエジソン以来の名門ですが、リーマンショック以後金融部門を始め不調でしたので妥当と言えるでしょう。2010年代に入って加わったのがユナイテッドヘルス、ビザ、ゴールドマンサックス、ナイキ、アップルです。アップルは2015年にAT&Tと入れ替えになりました。

NYダウ30種平均のETF【DIA】

 世界で最も有名な指数の1つですが、連動ETFは多くありません。

 東証に上場するのは以下の2つです。

 

 Simple-X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信(1348)

 NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信(1546)

 

 それぞれシンプレクスと野村証券の商品です。

 

 NYSE 上場が

 

 SPDR ダウ工業株平均 ETF【DIA】

 

 です。SPDR はスパイダー社ですね。ここからはDIAを見ていきます。

SPDRダウ工業株平均ETF(DIA)の配当とチャート

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※画像はグーグルファイナンス

2006年11月 取引値120ドル

2016年11月 取引値188ドル

2017年11月 取引値260ドル 

 

 分配金は毎月分配で、ばらつきがあります。取引値はおよそ2.2倍になっています。特に2017年の伸びが顕著です。

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※画像はグーグルファイナンス

 

 バンガードの人気ETFであるVTIとの比較チャートです。2008年から10年間のレンジで比較してみました。

 

 すると、VTIにDIAは10%劣後していることがわかります。指数は非常に有名で広く使われるものですが、NYダウETFがいまいちメジャーにならないのはこのパフォーマンスにあると思われます。

 

 ただ、昨年1年で見ると実はDIAがVTIに勝っています。ダウ平均銘柄は昨年2017年は大変好調でした。今後の入れ替えがどのように影響するか、見ものではあります。GEの株価は絶不調でしたからね。

 

 ダウを除外された企業は株価としては底であることが多くあります。ダウに新規に取り上げられる銘柄は期待感から上げている、そんな法則もあります。ただ、これは業績無視の過去の傾向ですけどね。

SPDRダウ工業株平均ETF(DIA)組み入れ銘柄

2016年組み入れ銘柄上位

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 2016年時点ではゴールドマンサックス【GS】が筆頭です。なお、一番右側の数字は株数です。

 

 ダウ平均に基づくETFであるDIAはイコールウェイト、つまり等株平均を使っています。大型株のみを扱う指数なのでイコールウェイトも可能ということですね。

2018年組み入れ銘柄上位

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  ボーイングと3Mは好調さを反映していますね。IBMは大きく割合を落としていますが、トップ10に依然入っています。建機需要の回復したキャタピラーもランクインしています。

 

 米国株投資をするにあたって有名でよく使われる指数がいくつかあります。そしてその指数に連動するETFが必ずあります。自分の投資方針に合わせて、指数を買っていくことができるのも米国株投資のやりやすさの1つです。

 

関連記事です。

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