アメリカンエレクトリックパワー(AEP)、創業100年を超える老舗電力会社
アメリカンエレクトリックパワーは1906年に設立された、アメリカの老舗電力会社です。
現在、営業地域はニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニア州、ウェストバージニア州、オハイオ州、インディアナ州、およびイリノイ州に及びます。
設立当初は電力需要も低く、会社規模も小さなものでした。しかし、1920年代以降は積極的な買収や合併を繰り返し、規模の拡大を目指します。
第二次世界大戦を経て、現在に至るまで拡大を続けてきました。結果、現在では900万の顧客を数える電力大手になっています。
非常に地味な社史なので省きますが、要は安定成長のアメリカ高配当電力株の1つということです。
※画像はアメリカンエレクトリックパワーのページから
AEPの配当とチャート
2006年5月 株価36ドル 配当0.37ドル
2016年5月 株価65ドル 配当0.56ドル
2016年6月に起きたブレグジットショックでも逆行高をしました。また、原油安による発電コスト低下の影響があり、株価は値上がりをしています。リーマンショック後は押し目がほとんどなく、安定した右肩上がりのチャートをしていることが確認できます。
AEPの基礎データ
ティッカー:AEP
本社:アメリカ
来期予想PER:11倍
PBR:1.35倍
ROE:12.8%
ROA:1.3%
EPS:2.24ドル
配当:1.52ドル
上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)
現在の配当利回りは3.26%です。ペイアウトレシオは61%ですから、配当余力はあるように見えます。しかし、連続増配は2013年からのたったの3年です。
ちなみに、2002年から2003年にかけて四半期0.6ドル配当から0.35ドル配当へ減配しています。
見る限り減配時に特に株式分割は無かったようです。この頃になってようやく減配前の水準になりました。連続増配銘柄の配当履歴と比べると、どうしても見劣りがするのは否めないところです。ただ、銘柄として知っておくのは損はないと思います。
米国株情報はまだまだ限られるところがありますから、マイナー株も知っておくと投資の幅を広げることができるからです。
とは言っても今現在の個人的な見解としては、SOやD、DUKに軍配が上がると思います。過去の配当事情を考えると、大きな減配というのは避けたいからです。同業他社の過去記事をはりつけます。
サザンは私も持っています。他社と比べるとより高配当なのが目につきます。
ドミニオンは指値はしていますが、刺さりません。
DUKは優先順位3番目です。
エジソンゆかりのコンエジソンです。
アメリカの電力会社は各社高配当で景気の影響も受けにくいため、非常に魅力ある投資対象としてとらえています。面白味はほとんどないですけどね。