たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

アクティブとインデックスを組み合わせる、30歳からの投資計画

30歳から始める投資計画とは

 30歳というのは大変良い時期です。人によっては結婚が視野に入るでしょうし、あるいは子どもが生まれる、あるいは転職する、そういった転機になりやすい年齢です。たぱぞうの場合は海外から帰国し、結婚、それから子どもに恵まれたという年になります。

 

 ちなみに、私は若いころはさまざまな仕事に関わるセミナーに出席したり、人に会いに行ったり、研究会に在籍して顔を出したり、様々な活動をしていました。

 

 もちろん仕事関係だけでなく、海外旅行や年間滑走日数20日を超えるスノーボードなど、遊びも充実していました。

 

 投資はしていましたが、今とは全く違って資産運用の投資というよりは遊びの延長、投機的な株式相場との関わりでした。そのころの資産はおよそ700~1000万円です。

 

 だからと言って時間を無駄にした、もっと時間を投資に費やすべきだったかと言えばそうでもありません。

 

 10代にしかできないこと、20代・30代にしかできないことというのはあるのです。その時にしかできないことをやりつくすというのは、お金以上の価値があると私は思っています。

 

 40代・50代になるということはそういう「その時にしかできない」というかけがえのない瞬間がだんだんと少なくなり、落ち着いてくるということでもあります。人生には年齢に応じたステージがあり、それぞれの段階を楽しむというのが豊かな処世術ということになるのでしょう。

 

 人生二度無し。今を大切に生きるというのはそういうことだと考えます。さて、今回は30歳を目前に控えた女性からご質問を頂いています。

アクティブとインデックスを組み合わせる30歳からの投資計画

たぱぞうさんこんにちは。

 もうすぐ30才になるのを機に、退職後に向けての資産運用を考え始めた29才女です。そのため色々な証券会社のホームページを見たり、ブログを読んだりして自分なりに知識を得ようとする中で、たぱぞうさんのブログにたどり着きました。


 記事も読ませていただき、ぜひアドバイスいただければ・・・と思いご連絡させていただきました。SBI証券の方で口座を作りまして、これはやろうと今考えているのは

iDeCo:ひふみ年金

 運用期間が長くなりますし、スイッチングも可能ということで、 始めのうちはリスクをとってもいいのかなとアクティブ型のもので考えました。月12000円です。

つみたてNISA:楽天全米株式

 こちらは途中での切り替えができないということで、同じ楽天バンガードの全世界株式と悩みましたが長期でリターンの見込める全米株式を選びました。こちらは年限度額の40万円を毎月か毎日かで積み立てようかと思っています。

 

 これとは別に、定期に200万ほど入っているので、これを機にこれも資産運用に回してみようかと考えています。買ったらそのあとは10〜20年は売却などせず保有する考えです。


 いろいろと比較したりブログも読ませていただいたりして、海外ETFに魅力を感じましたが、積立では使いにくいということで

  • ウェルスナビでの海外ETFの運用
  • 積立投信で楽天VTI

 のどちらかで月1〜2万程度ずつ積立てられれば、と考えていますが、あまりにも海外によりすぎているかな?と不安もあります。たぱぞうさんでしたらどのようになさいますか。アドバイスをいただけましたら嬉しいです。

アクティブとインデックス、いずれにしてもシンプルが良いですね。

 最初の投資はシンプルが良いと思います。そういう意味では買う対象が限られており、大変好感を持ちました。いくらシンプルが良いと言っても、個別株集中投資にはリスクがありますが、ETFや投資信託はもともとが分散されていますから、これで良いと思います。

 

 ただ、弊ブログでは給与を日本円でもらい、日本で暮らしているならば、リスク分散の意味で海外投資をしたほうが良いというスタンスです。

アクティブ投信とインデックス投信を組み合わせて運用したい

アクティブ投信とインデックス投信を組み合わせて運用したい

 そのため、ひふみ投信の購入は私自身は考えたことが無いのですが、リターンに優れ、中小株の発掘に力を注いでおり、なおかつ昨今は米国株投資もしているということですね。

 

 日本株で投信となると、ネット界隈ではこの「ひふみ投信」と「ジェイリバイブ」が圧倒的に人気がありました。以前ほどのリターンが見られないため、あまり話題に上らなくなりましたが、10年リターンで見るとよい成績ですね。

 

 日本の中小型株をPFに組み込みたいならば、選択肢として悪くないでしょう。アクティブファンドはあえて属人性が高い商品を選好する人もいますね。

 

 もう2つの楽天VTIと楽天VTは、本家の米国上場ETFであるVTIとVTに比べるとやや割高な信託報酬などが気にはなりつつも、投資信託業界においては安定の商品と言ってよいでしょう。

 

 ウェルスナビはその積立額ならば、やらなくてよいのではないでしょうか。積立額が小さいうちは株式部分を大きくしたほうが良いと私は思います。

 

 考えられたことをベースにして、時間分散に気を付けて投資をされれば良いですね。大筋において間違いはありませんから、自分の情報収集能力を信じて投資を実際にされてみる、次のステージに進まれることをお勧めします。

 

関連記事です。

  20代の投資についてです。実は日本も高度成長期には金融資産の1/3が投資資金に振り向けられていました。今はすっかりしぼんでしまいましたが、原因はひどい商品が多かったことと、株や不動産が上がりにくくなったことですね。

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  こちらは40歳から始める投資術です。基本的には40代までは買う商品はそんなに違いがありません。ただし、もちろん若い時から始めたほうが有利になります。時間がたっぷりあり、複利が利くからです。

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  若くして資産形成を着々と進めている方が増えてきた印象です。

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