たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

2017年4月の配当

2017年4月の配当

 早いもので、2017年4月の配当が出揃いました。昨年のこの時期はグラクソスミスクライン(GSK)が3回も配当を行ったということがありました。今回は当然ですが通常の1回配当です。

 

 目先の局面としては、トランプ大統領就任に伴う政策への期待からドル高が進んでいましたが、一服感がでてきました。108円台になっていますから、直近の高値である118円からは実に10円もドル安になりました。 

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 米国株、ダウ平均は相変わらず20000ドル超えの水準です。ドルベースでは順調な資産形成になっています。インデックス投資家や高配当狙いの投資家にとってはかなりよい相場環境と言って良いでしょう。

 

 今のような円高になりますと為替の影響で円資産は減ります。しかし、慌てることはありません。考え方次第です。円高は、割安な価格で米国株が買えることを意味します。そろそろ買い物色の指値を出し始めても良いかもしれません。

 

 私はと言えば、ドル円の変動を受けて、少々まとまった額をドル転するつもりです。基本的には110円割れの水準であれば、そんなに為替相場を意識せずにドル転してしまってよいでしょう。

 

 為替の動きを読み切ることは不可能と言って良いです。とはいえ、さすがに120円近辺では強気になれません。コツコツと貯まったらドル転するというぐらいでゆったりと相場と向き合うことが肝要です。

 

 20代のころは買場だと思っても資金難でなかなか動きが取れませんでした。給与が限られていたからです。また、遊興費も馬鹿になりませんでした。しかし今は収入も多少は増え、比較的余裕あるトレードができているように思います。

 

 投資と仕事のバランスを取り、常に安定したインカムを重ねていくということが結局最大のリスクヘッジであり、投資戦略になります。キャッシュポジションはいくらかの保険にはなりますが、長い期間の底抜けしたような相場では吐き出し尽くしてしまいます。

 

  さて、前置きが長くなりましたが今月の配当を振り返ってみます。

フィリップモリス(PM)の安定感。配当月のずれこむIYRとVT 

  税引前$ 税引前¥ 税引後$ 税引後¥
IYR $223.53 ¥24,671 $160.66 ¥17,877
PEP $75.25 ¥8,367 $54.00 ¥6,009
VT $50.60 ¥5,545 $36.38 ¥4,022
PFF $343.12 ¥37,719 $246.60 ¥27,331
PM $520.00 ¥57,111 $413.32 ¥45,292
GSK $245.60 ¥26,483 $194.21 ¥21,212
  $1,458.10 ¥159,896 $1,105.17 ¥121,741


 IYRとVTは月によっては3,6,9,12月グループに振り込まれます。今回は1か月ずれこんで分配金が振り込まれました。前に「ずいぶん遅いな」と思っていたら配当調整金として振り込まれたことがありましたが、今回は大丈夫でした。

 

 ずれ込んだ影響で、先月とあまり変わらない水準の配当になっています。

タバコ株が普通の株になった

 フィリップモリス(PM)とグラクソスミスクライン(GSK)は外国源泉徴収がありません。そのため、配当金額も大きめになっています。特にフィリップモリスは私のコア銘柄です。フィリップモリスはキャピタルゲインも大きいので資産形成に大きく寄与してくれています。

 

 フィリップモリス(PM)やアルトリアグループ(MO)、ブリテッシュアメリカンタバコ(BTI)といったタバコ会社の株価がよく上がっています。かつてはこれらの銘柄は利回りが5%~4%もありました。

 

 タバコ利用者が先進国において減る中、タバコ会社の業績が懸念されてきました。しかし、昨今ではその安定的なビジネスモデルが高く評価されています。ここにきてタバコ株は高配当でも割安株でもない、普通の株になった印象を受けます。

 

 開発途上国の成長をうまく取り込んでいると言えます。反面冴えないのが日本を代表するたばこメーカーであるJTです。高値からかなり下がってきており、魅力的な水準です。買いませんけどね。

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 リーマンショック時には1000円近くまで下がっていました。その後の大躍進は記憶に新しいところです。ただ、それでもリーマンショック前の水準と大して変わらないのですね。

 

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 GFIPの運用は手堅く、参考になります。ただ、日本国債の運用が依然として大きすぎます。

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 無理しない、今できることをする。現実的な金額を見て、小欲知足を心がけています。

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