複利運用することで人生が開ける
若いうちにお金を貯めると、お金が劇的に成長をします。若いころは貰える給与も少なく、なかなか資産形成をするには難しいです。しかし、お金の使い道を考えて、なけなしのお金を地道に貯めることで人生が開けるのは間違いありません。
なぜならば、若さというのはお金では買えない時間・余命という面で圧倒的な強みがあるからです。このメリットを知っておくのと知らないのでは、貯蓄意欲が俄然変わってきます。
なけなしのお金で頭金を作り、数年で魅力と資産価値が劇的に落ちる新車をローンで買う。ストレス解消と称してパチスロに散財する。一生に一度だからとブライダルビジネスに根こそぎ貯金を持っていかれる。このようなことも無くなるでしょう。
今あるお金が40年、あるいは50年後にどのような価値を持つのかを知っておくことで、人生の選択が増えます。
複利運用で20歳の100万円を70歳まで運用すると2500万円を超える
20歳で100万円を70歳まで運用するとします。過去100年の米国の株式市場の利回りである6.8%を当てはめます。すると、運用期間は50年になります。さらに、複利をきかせるために、利益は再投資するものとします。
すると、2500万円を超えます。この運用利回り6.8%はいささか無理な数字に思われるかもしれません。実際、バブル崩壊以後の長いデフレ下にある日本にいると不可能な金利に思えます。しかし、この利回りは米国市場過去平均上昇率です。つまり、実現されてきた数字です。
例えば代表的な指数であるS&P500やニューヨークダウ30種などに投資していれば達成された数字ということになります。
もちろん、これからの米国は過去100年ほどの成長を達成することは難しいでしょう。しかし、先進国で今後もっとも成長が見込める国であることは変わりません
複利の計算表
複利の計算表を見てみましょう。
| 年数 | 元金 | 利息 | 金利 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 107 | 7 | 6.80% |
| 2年目 | 114 | 14 | 14.06% |
| 3年目 | 122 | 22 | 21.82% |
| 4年目 | 130 | 30 | 30.10% |
| 5年目 | 139 | 39 | 38.95% |
| 6年目 | 148 | 48 | 48.40% |
| 7年目 | 158 | 58 | 58.49% |
| 8年目 | 169 | 69 | 69.27% |
| 9年目 | 181 | 81 | 80.78% |
| 10年目 | 193 | 93 | 93.07% |
| 11年目 | 206 | 106 | 106.20% |
| 12年目 | 220 | 120 | 120.22% |
| 13年目 | 235 | 135 | 135.19% |
| 14年目 | 251 | 151 | 151.19% |
| 15年目 | 268 | 168 | 168.27% |
| 16年目 | 287 | 187 | 186.51% |
| 17年目 | 306 | 206 | 205.99% |
| 18年目 | 327 | 227 | 226.80% |
| 19年目 | 349 | 249 | 249.02% |
| 20年目 | 373 | 273 | 272.76% |
| 21年目 | 398 | 298 | 298.10% |
| 22年目 | 425 | 325 | 325.17% |
| 23年目 | 454 | 354 | 354.09% |
| 24年目 | 485 | 385 | 384.96% |
| 25年目 | 518 | 418 | 417.94% |
| 26年目 | 553 | 453 | 453.16% |
| 27年目 | 591 | 491 | 490.78% |
| 28年目 | 631 | 531 | 530.95% |
| 29年目 | 674 | 574 | 573.85% |
| 30年目 | 720 | 620 | 619.68% |
| 31年目 | 769 | 669 | 668.62% |
| 32年目 | 821 | 721 | 720.88% |
| 33年目 | 877 | 777 | 776.70% |
| 34年目 | 936 | 836 | 836.32% |
| 35年目 | 1,000 | 900 | 899.99% |
| 36年目 | 1,068 | 968 | 967.98% |
| 37年目 | 1,141 | 1,041 | 1040.61% |
| 38年目 | 1,218 | 1,118 | 1118.17% |
| 39年目 | 1,301 | 1,201 | 1201.00% |
| 40年目 | 1,389 | 1,289 | 1289.47% |
| 41年目 | 1,484 | 1,384 | 1383.96% |
| 42年目 | 1,585 | 1,485 | 1484.87% |
| 43年目 | 1,693 | 1,593 | 1592.64% |
| 44年目 | 1,808 | 1,708 | 1707.74% |
| 45年目 | 1,931 | 1,831 | 1830.66% |
| 46年目 | 2,062 | 1,962 | 1961.95% |
| 47年目 | 2,202 | 2,102 | 2102.16% |
| 48年目 | 2,352 | 2,252 | 2251.91% |
| 49年目 | 2,512 | 2,412 | 2411.84% |
| 50年目 | 2,683 | 2,583 | 2582.64% |
このようになります。細かいことを言うと、税金を引いたり、年ごとのパフォーマンスにばらつきがあるので、この通りにはいかないでしょう。しかし、貯蓄の動機付けとしては十分な表になるのではないでしょうか。※単位は万円

20歳ならば100万円は2500万円と等価
「20歳ならば100万円は2500万円と等価」
私はこのように考えることで、貯蓄に励んできました。例えば5万円を使うときでも、「将来の125万円か・・・」と思って過ごしてきたということです。
当然ながら現在の銀行預金は全く資産形成に役立ちません。世界的なインフレ傾向を考えると減価させるだけになります。せっせと貯蓄に励み、投資に回さないと、このような複利運用での未来は描けません。
自分がどのように今を生き、どのような将来を描くのか。選択の幅を広げるという意味でも資産運用は大事です。年収減社会という困難な時代を生きる今だからこそ、複利運用の大切さは過去以上に増していると言って良いでしょう。
過度に勤め先に依存しない、自立した経済活動こそ、困難な時代を生き抜く処世術だと私は確信しています。そのためには複利運用の考え方は大切です。
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