たぱぞうの米国株投資

米国株/不動産投資ブログ。某投資顧問のアドバイザ。メディア実績多数。当サイトには広告が含まれます。

米国株ETFの追加購入のタイミング

米国ETFの存在が投資のしかたを変えた

 かつては株式投資と言えば個別株投資でした。個別株投資は長期投資と言えども、銘柄の良し悪しを見抜く力が必要で、効率よく殖やす投資ができるのはセンスのある一部の投資家でした。

米国株ETF追加購入のタイミング

 しかし、ETF、特に米国株ETFの登場によりそういった能力は必須ではなくなりました。ETFは株式の集まりであり、上昇期待の高い市場全体あるいは指数に投資することが可能だからです。

 

 個別株の上下を予測する投資サイトは少なく、あっても有料情報だったりします。これは、株式の世界に長い間身を置いた人でさえも予測が難しいことを意味します。また、有料情報だからと言って「必ず」ということは断言できるものではありません。あくまで「思しき」の世界なのです。

 

 これに対して、弊ブログのような形での無料投資情報ブログは多々あります。そのブログが扱う情報は多岐にわたるものの、個別株の株価の行方について言及するものは多くありません。これはやはり個別株の予想が難しく、口にするのが憚られる面があるからです。

 

 そういう意味では米国株ETFというのは、今までの個別株投資には得られなかったある種の「安心感」のようなものを武器に年々需要を拡大させてきた存在と言えるでしょう。

 

 投資というのは未来を相手にします。未来というのは不確かで、それゆえに誰もが確信を持って予見できるものではありません。つまり、不安と隣り合わせだということです。この不安を大きく払しょくするのが米国株ETFだと言えます。

 

 もちろん、ここで示した考え方には異論があるでしょう。米国株ETFと言えども、全く下落することなしに上昇ばかりを続けていくことは考えにくく、実際にETFではありませんが、ダウ平均やS&P500といった大型の指数が停滞したことは過去にもあります。

 

 指数は株式の集まりですから、ETFとの共通性を見出すことは可能です。

 

 ただ、10年近く停滞したとしても必ず盛り返し、壁を破ってきたのが米国市場であり米国株ETFです。近年の金融政策は実践と経験を積み、あたかも市場はコントロール可能な存在になったかのようです。

 

 いずれ従来型の不況とは違う形で経済危機が来た時、予測不能として株式市場の大暴落を招くようなこともあるでしょう。しかし、第二次大戦後の米国市場を見ていると、総論的にはそれさえも材料としてより安定感を増してくるように思います。

 

 成長国投資とはそういうことであり、成長国におけるETF投資とはそういう信頼に根ざしたものだということです。さて、前置きが長くなりましたが、今回は米国株ETFに関してご質問を頂いています。

米国株ETFの追加購入のタイミングはどのようにすべきか。

いつも楽しみに読まさせてもらっています。


 今回質問したいのは、米国ETFの追加購入のタイミングについてです。
5年ほど前から個人型確定拠出年金を積み立てていて、3ヶ月ほど前から米国ETFを始めました。VTI、VYM、XLPを購入したのですが追加購入について

 

  1. 毎月購入
  2. 数十万になるまで毎月プールしてまとめて購入
  3. 毎月資金をプールして割安になった段階でまとめて購入

 のどれかで迷っています。

 SBI証券を使っていますが最近、手数料を約定代金の歩合に変更したり住信SBIネット銀行がドル両替手数料をFX並に下げたりしてるのでドルコスト平均法になる毎月購入がよいのでは、と思っていますがどうなのでしょうか。


 毎月投資に回せる金額は5万円です。よろしくお願いします。

米国株ETFでは手数料負けを避けたい

 まず、米国株投資では海外証券会社は別ですが、国内証券会社だと最低手数料が5ドルかかります。ざっくりと投資信託の信託報酬や通常取引での0.45%の手数料というのを念頭において、1000ドルあたりならば手数料としての妥当性があるでしょう。

 

 そう考えると1000ドル以上での購入を心掛けたいところです。ただ、本当にドルコスト平均法として定額での積立にこだわっていくならば、少々の割高な手数料には目をつぶるという選択肢もあります。

 

 次に、毎月5万の投資額ということですが、これはiDeCo枠とつみたてNISA枠を使いきる枠と殆ど同じ額になります。もし、枠が残っているならば、この枠を使う、つまり投資信託での投資をするということになります。

 

 ただ、つみたてNISAなどに対応していない指数連動商品、VYMやXLPを買い足すということならばETF一択ですね。

 

 こうしたことをもろもろ考えると、イデコやNISAの残金部分は「数十万になるまで毎月プールしてまとめて購入」というのが一応の結論になります。実際、私もそのように貯めてから買っています。

ドルコスト平均法に強いこだわりがないならば、1000ドル以上貯めて買ったほうが良い

 というのが一応の結論になります。ちなみに私は1万ドルを目安にしています。少しは相場を見て買うということもしないといろいろと相場観が鈍りそうな気がするからです。

 

 常に割安で買うことはできませんが、それでも買っている商品が信頼できるものであれば、少々の上下で動揺することもありませんね。ただ、2017年の相場は良すぎましたから、このようなことは殆どないと思っておいたほうが良いですね。

 

 ご質問ありがとうございました。共にがんばりましょうね。

 

関連記事です。

  月5万で追加投資するには、ということで書いた記事です。

www.americakabu.com

  米国ETFに乗り換えるべきかどうか、ということに対してのお答えです。私はバランスファンドならばVTIやVYMとBND、あるいはVTとBNDXを組み合わせたほうが良いと思っています。

www.americakabu.com

  どのような米国ETFが良いのかということですね。

www.americakabu.com