たぱぞうの米国株投資

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米国成長株の扱いと投資の方法

米国成長株の魅力

 米国のグロース株、つまり成長株はそのまま世界標準となるケースが多々あり、非常な魅力を持っています。10年前を思い出しても、FacebookやAmazonなどがどれだけ躍進し、世界をけん引する存在になっているかということです。

 

 米国市場の魅力の1つであるのが、全世界の有力企業が上場してくるというところでしょう。中国のアリババ、古い企業だと国営サウジ石油アラムコ、スイスのNestle、こういった各国を代表する企業は全て米国市場を目指してくるということです。

 

 理由は明確で、世界中のお金が米国に集まるからです。株式上場の目的の1つは資金集めです。資金に乏しい市場に上場しても限りがあります。また、知名度を上げるという目的もあります。そうなると、取引が活発に行われている必要があります。

 

 突出した時価総額であり、ニュース性がある米国市場を外すことはできません。

 

 また、あらゆるイノベーションのほとんどは米国発になっています。世界標準化する産業や企業が米国発であることが多いため、信じられないような成長株を手にすることも可能なのです。

 

 こういったことから私は資産のいくらかはドルで持っておいて、ドルで所得を生み出す仕組みを作り出すことが大事だと思っています。それが、将来に渡って安心、安定した生活を送るためのクリティカルパスだと思っています。

米国成長株株中心のポートフォリオを組んでいます。

たぱぞうさま

 いつも参考にさせて頂いております。今年の6月からアメリカ株を始めた新参者です。アメリカ株の買い方についての質問です。

 

 私は画家をしており、マニラや台北で発表しています。収入の多くはドルで支払われる事が多いので、sbi住信でドルのまま保有し、アメリカ株の買い付けはsbi証券でと考えております。

 

また、現在の保有株は、

  • Nvidia 55株
  • facebook 9株
  • アリババ 10株
  • visa 10株

 

 となっています。絵画の売り上げが200万円ほど入るので、こちらもアメリカ株、投資信託等に充てようと考えております。

 

 保有銘柄のバランス等、アドバイスがございましたら是非と考えております。投資歴も浅く、質問におかしな部分もあるかもしれませんがよろしく御願い致します。

米国成長株で攻めるか、ディフェンシブ株で守るか

 IPO直後の小型グロースではないので、ある程度の安定感はありますね。

 

 Nvidiaは半導体メーカーで株価大躍進、調整を挟みましたが、売上から見てもまだまだ成長株と言ってよいでしょう。Facebook、VISAは割と古めの会社ですが、それでも成長性が期待されて買われています。

 

 アリババは中国のネット小売り、莫大な売り上げと市場独占力が高収益体質を生んでいます。これもシェアはすでに圧倒的ですが、人口への膾炙、横断的ビジネスモデルの発展という意味において、まだまだ成長性が期待されるところです。

 

 つまり、お持ちの株は広い意味での成長株というくくりになるでしょう。

 

 ちなみに中国は他国の企業を安易に入れず、合弁させたり規制して締め出したりして自国企業を育ててきました。アリババもその1つです。

 

 自国で十分な強さ、体力を付けさせてから、今後は海外進出。これが基本です。中国の戦略は国防も経済も「時間稼ぎ」というのが明確で、勝てる分野に関しては今も進出していますが、勝てない分野に関してはじっくり国内で育てます。

米国グロース株

 それでも遅くとも20年、ないしは30年後には海外大膨張時代を迎えているはずで、その時に米国との覇権国争いがどのように展開しているのか、見ものではあります。それは経済だけではなくて、国防も含めてです。

 

 今の米中貿易交渉はその前哨戦とも言え、簡単に結論の出るものではありません。

 

 話がずれましたので戻しますが、わりとお元気なポートフォリオになっていますので、このまま攻めのポートフォリオで臨むのか、守りのポートフォリオで臨むのかで変わってきます。

 

 成長株というのは、資金の集散が非常に早いのが特徴です。集まるときにはパッと集まり、値上がりを演出します。しかし、ひとたび不況になるとパッと離散します。不況下だとよほどの企業を除いて成長性に疑義が付くからです。

 

 また、より保守的なところに資金が向かいますので、資金の引き上げも暴落を招く一因になります。

 

 そういう意味では対極なのがいわゆるディフェンシブ株です。大きな業績変動も無い代わりに、大きな値動きも起きにくい、こういう特徴があります。

 

 年齢も若く、まだまだ種銭を増やしたいということならば成長株を積極的に組み入れていくのも手でしょう。ある程度年齢を重ね、守りの運用をしたいならばディフェンシブ株を加えたり、さらには債券を加えるということになります。

 

 「うーん、ごちゃごちゃ面倒だな」ということならば市場平均を目指します。つまり、ETFや投資信託での買い入れとなります。これがいわゆるパッシブ運用の尻馬に乗るということです。

 

 投資の面白いところは千差万別、皆さんのステージによって可変だということですね。

成長株を買う時の目線

 最後に成長株を買う時の基本的な目線を示しておきます。

  • 定量と定性のバランス。小型だとどうしても定性的に弱いことが多いので、より判断が難しい。アリババ、エヌビディア、V、FBレベルだとすでに定性的にも強い。
  • 定量は決算数字を追う必要がある。もっとも重要なのは売り上げ成長率。
  • EPSの成長
  • 下方修正は×。成長性に疑義がつくため。

 売り上げ成長率がもっとも大事です。理由は、成長株は成長性を期待して買うからです。明確です。売り上げ成長率が鈍化すると、株価の成長も鈍化することが多いですね。

 

 本当は利益率やEPS成長率、キャッシュフロー増加率なども見たいですが、利益が出ていない段階の企業も多いため、ここは考え方ですね。

 

 いずれにしても、リスクの大きさ、ブレ幅の大きさが魅力となっています。ご質問ありがとうございました。

 

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