たぱぞうの米国株投資

米国株投資で人生の選択肢を増やすという提案です。某投資顧問のアドバイザーをしています。

時価総額加重平均のメリットデメリット

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時価総額加重平均とは

 ETFや投資信託はベンチマークと連動するようにつくられます。ベンチマークは、MSCI社やS&P社といった指数会社がつくることが多いです。日本ならば、TOPIXがこの時価総額加重平均での指数になります。

 

 非常によく使われる指数算出法で、たとえばアメリカのNasdaq・S&P500・ラッセル2000、中国は香港のハンセン指数・上海総合、ドイツのDAX、イギリスのFTSE100、フランスのCAC40など世界各国の株価指数に採用されています。

 

 要は、時価総額加重平均とは時価総額の割合に従って構成銘柄の構成割合を決めていく方法です。またの名をマーケットウェイトと言います。

 

 なお、よく使われる日経平均は日本経済新聞社が算出する株価指数です。これは株価平均型株価指数と言います。ダウ平均も同じです。これは組み入れている株価の平均を銘柄数で除算、つまり割り算して求めるやり方です。こちらはイコールで割っていくので、イコールウェイトとも言います。

 

 アメリカならば著名なダウ平均よりもS&P500、日本ならば日経平均よりもTOPIXを好んで使う人もいますね。

時価総額加重平均のメリット

 時価総額加重平均は組み入れている銘柄の時価総額を基準となる年月日に合わせ、割り算して求めます。

 

 例えば、TOPIXならば、基準日は1968年1月4日です。この日の時価総額を100としています。S&P500の場合は1941年から1943年における平均指数を10としています。

 

 ちなみにリーマンショック時にはTOPIXは700ポイント台まで下がりました。40年経て7倍という単純計算になりますから、いかに激しい暴落だったのかを窺わせます。

 

 時価総額加重平均のメリットは、大きな値がさ株の影響を受けにくいというところがあります。

 

 デメリットは時価総額が大きい企業の影響を受けやすかったり、浮動株といって市場で出回る株が少ない企業だと株価変動も大きくなりますので、その影響も大きくなります。また、時価総額の小さな成長性ある企業株を取り逃がすリスクもあります。

 

 中でも浮動株の問題の解決を目指して出された指数が浮動株基準株価指数です。これは、時価総額加重平均でありながら、浮動株部分だけでの評価をした指数ということになります。今はTOPIXを始めとして多くの指数が浮動株基準で算出を行っています。

 

 こうしたことを踏まえてご質問を紹介します。

時価総額加重平均のベンチマークは良いのか

質問があります。
たばぞうさんはかなり個別株もお持ちですので話が違うかもしれませんが、米国ETFを投資の中核としている場合、一般的な連動対象ベンチマークが時価総額加重平均ベースである事に疑問を感じます。

 

 ETF内部を自分のポートフォリオとして考えた場合、市場変動に応じたリバランスは無くてよいのでしょうか。

 

iShares MSCI USA Equal Weighted ETF

 

 という、時価総額加重平均ではないファンドも見つけたのですがどう思われますか?

 

 米国株は稼ぐ企業が時価も大きくなりやすいので日本株よりは時価加重の弊害は少ないとは思っています。また、債券クラスの時価加重インデックスと比較したら株式クラスの時価加重の弊害は少ないとは思っています。

時価総額加重平均とイコールウェイト

 S&P500を時価総額加重平均、マーケットウェイトで投資するとこのような偏りになります。

銘柄名 ウエイト 株式
Apple Inc. 3.91% 60,575,924
Microsoft Corporation 2.93% 91,002,900
Amazon.com Inc. 2.06% 4,717,772
Facebook Inc. Class A 1.88% 28,128,820
Berkshire Hathaway Inc. Class B 1.67% 22,701,448
Johnson & Johnson 1.67% 31,691,132
JPMorgan Chase & Co. 1.61% 40,944,450
Exxon Mobil Corporation 1.54% 49,985,380
Alphabet Inc. Class C 1.41% 3,561,137
Alphabet Inc. Class A 1.40% 3,515,722

※スパイダーのSPY・1557から作表

 このウェイト差がそのまま時価総額順ということになります。

 

 これに対し、イコールウェイトは等しい株数で割り振ります。等株ウェイトということです。S&P500ならば500銘柄で100%を構成します。つまり、0.2%ずつの配分になるわけです。

 

まとめます。訳が妥当かどうかは別にしてともかくこうなります。

イコールウェイト=等株ウェイト
マーケットウェイト=時価総額加重平均

S&P500を時価総額加重平均と等株ウェイトで見比べる 

S&P500 RSP イコールウェイトETF グッゲンハイム

S&P500 SPY ステートストリート

S&P500 IVV ブラックロック

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 SPYとIVVは殆ど同じです。グッゲンハイムの等株ETFであるRSPがずぬけてパフォーマンスが良いです。S&P500銘柄をお互いに買い付け、配分だけが違うわけですね。それでこれだけのパフォーマンス差が出ています。

 

 大型株よりも中小株のほうが成長率が高いことが多く、それをS&P500でも実証していることになります。

 

 ただ、等株ウェイトは流動性の低い株を買い付けるケースも多々あるため、市場を動かしてしまう、値を釣り上げてしまうこともあります。そのデメリットは意識されてよいと思います。

 

 そうはいっても、このリターン差は等株ウェイトの一定の魅力は認めざるを得ないところですね。ご質問ありがとうございました。

 

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