たぱぞうの米国株投資

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投資本を読む必要がある人、ない人

投資本を読む必要のない人

 結論から言うと投資本を読む必要のない人はセンスのある人です。自分の才能、チャートや板を読む能力で利益を上げられる人です。ちなみに私はこれらの才能が全くない人でした。

 今と違って度胸だけは少しありましたので、徹底した逆張り戦術をとっていたのが昔の私です。

 

 しかし、年月を重ねてその度胸もあまりなくなり、すっかりディフェンシブな投資に切り替えています。ただ、皮肉なことに1年間あたりの収益金額は、リスクを取っていた時代と今はさほど変わりません。

 

 あれだけチャートや出来高とにらめっこしていたのはなんだったのだろうという気がします。今は運用資金のスケールメリットを享受しはじめているということですね。

自分の能力に見極めをつける、凡人であるという諦めから始まる。

 私は投資界の凡人です。しかし自分が凡人であると気づくのに、10年もかかりました。気づいたのは投資を始めて10年、2010年ごろです。リーマンショックの後は株で儲ける気力が薄れ、小口で社債などを買ったりしていました。

 

 同時に、日本株をあきらめ、バンクオブアメリカやタタモータース、インフォシスといった銘柄を物色しました。バンクオブアメリカはリーマンショック後なかなか立ち直れていなかったことから逆張りしました。

 

 タタモータースやインフォシスは新興国から資金が引き上げられていたので安くなっており、インドの将来に賭ける意味も込めて買いました。結果的にバンクオブアメリカやタタモータースは1.5倍と2倍になり、リーマンショックの痛手から立ち直るきっかけになりました。

 

 このことから気づいたのは、結局市況全体の動きに抗することはできないということでした。市況に負けない強い銘柄もありますが、そういう銘柄を見抜くのは容易ではありません。それが見抜ける人は才能があります。

 

 結局、強い市場、強い国に投資をするのが一番簡単だということです。今ならばそれはアメリカです。

 

 同時に覚えておきたいのは新興国はボラティリティが大きく、経済危機の時には真っ先に資金が引き上げられるということです。市場参加者がディフェンシブな運用をするからです。

 

 ですから、数年おきに訪れる〇〇危機、直近では2014年のロシア危機ということになるでしょう。このときに逆に買い向かうと利が乗りやすいです。リーマンショックやアジア通貨危機の時には世界全体、あるいは地域全体が地盤沈下をしました。

 

 ただ、逆張りもそれなりのセンスと忍耐力が必要になりますから、やはり右肩上がりの米国株というのは魅力があります。あれだけ株主を尊重している国、企業はアメリカを他にありません。

 

 こういうことを書いていると「ポジショントークだろう」という反応をいただいたのですが、正直驚きました。米国大型株あるいは米国ETFの規模は日本の新興株とは違い、私のような普通の個人が板を操作できるような環境ではありません。

 

 私がこういう文章を書くことで自分の持ち株が上がることはまずないと言っていいでしょう。そもそも上がっても売りませんし、配当をもらい続けるだけです。ポジショントークをするメリットがありません。

 

 プロは新興株や仕手株に目を付け、様々な情報を流して提灯をつけます。そして株価を吊り上げて、売り抜けます。こういうのがポジショントークの旨味になります。しかし、こういう提灯は米国の大型ETF、大型株ではまず無理です。取引額が違いすぎます。

自分が凡人だと思うなら先達に学ぶのは有効

 私は自分が凡人であるとはっきり認識したところから投資方針が全くぶれなくなりました。ぶれない投資方針というのは居心地の良いもので、多少の市場の上下には影響されなくなります。

 

 投資方針に沿った投資本を読み、それを実行すればよいだけだからです。また、投資本だけでなく今は優秀なブロガーさんがたくさんいられます。それらの記事を読み、自分の知識にして投資に具体化すればよいのです。

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 下記の関連記事に紹介したような書籍を10年、あるいは20年前に読んでいたら全く違う投資歴になったと思います。そういう意味では今の20代あるいは30代前半の人たちというのは羨ましいです。

 

 先達の優れた本、ブログに触れて、自分なりに消化すること。それが凡人なりの投資術であることは間違いありません。1人ひとりが納得のいく方法で、自分の資金を投資していくわけです。立場も違えば資金量も違うので、細かい最適解はそれぞれです。

 

 しかし、凡人の投資術に関しては大筋において差異はそんなに無いですね。

 

 関連記事です。

www.americakabu.com

 優れた投資本10選です。私も紹介されて初めて読む本がありましたが、やはりモノが違いました。素晴らしい本です。

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 厳選の3冊です。最低限この3冊を読めば米国株はすぐ始められます。

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