たぱぞうの米国株投資

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年賀状をやめたことによるメリットデメリット

年賀状をやめることと投資の関係

 今年も、年賀状を意識する時期がやってきました。今年の年賀状は、いよいよ63円ということです。ちょっと前まで50円でしたが、ずるずると上がり続けていますね。

 

 輸送コストを考えると、こうなるほうが自然なのでしょう。ところで、年賀状には「みんながやっているからやる」というところがあります。この、「みんながやっているからやる」ことを疑うのは投資においても生かされる視点です。

年賀状をやめたことによるメリットデメリット

年賀状をやめたことによるメリットデメリット

 果たしてみんながやっているから良いものなのかどうか、吟味が必要ということです。年賀状もそうした側面があるのではないでしょうか。私も多分に漏れず、30年近く年賀状を書いてきました。

 

 仕事を続けていると、学生時代のみならず仕事関係の年賀状が積み上がり、気が付けば200枚以上書くことになっていました。そうなると一言コメントも作業でしかなく、「今年は会って飲めると良いですね」「またテニスしましょう」など、大変失礼ながら空疎な言葉を書き連ねることになります。

 

 飲みたいならば直接誘えばよいし、テニスをしたいならば企画をすればよいのです。そういう思いがあり、生活が介護・育児・仕事・家事で大変になったときに「やめます、ちょっと無理になりました」と宣言をしました。そうしてすっぱり年賀状をやめたのは今から5年前になります。

 

 まる6年を経過しましたので、あらためて記事にすることにしました。この記事は毎年リライトをしています(笑)

年賀状をやめたことによるメリット

 年賀状をやめて得られたことをまとめておきます。

  1. 年末年始に時間ができた
  2. お金ができた
  3. 人間関係を見直すきっかけになった

年賀状をやめて、年末年始に時間ができた

 実は私が欲しかったのは年末年始の時間でした。年賀状を書くのをやめたので、年賀状に充てる時間がそのまま自分の時間になりました。年末年始独特の空気感が好きでしたが、それを堪能する時間が少ないのが悩みでした。しかし、今は違います。

 

 年賀状受信・送信や忌中のデータ更新をする必要もなく、インクを買いに行くことも無く、一筆添える必要もない。その時間はblogを書いたり、音楽を聞いたり、運動をしたり、本当に自分のやりたいことに時間を割けるようになりました。

年賀状をやめて、お金ができた

 年賀状をやめて、カラープリンターがいらなくなりました。

 

 今はコンビニでプリントできます。プリンターを無くして、プリンターに関わる諸経費も無くなりました。それから大きなプリンターを置いておくことも無くなりました。これだけ電子化された世の中にあって、家庭用のプリンターは必要ないと私は思っています。お金と場所を取るからです。

 

 また、約200枚×年賀状代63円=12600円。これが浮きました。

 

 うちの親族は正月に集まります。その時にこだわりのお酒を持っていくことにしました。普段飲めないような美酒を特別な日にお世話になっている親族と飲む。年賀状のかわりに、そのことにお金をつかうようにしました。

 

 1万円弱だと、ちょうどいい感じの大吟醸が一撃で買えますね。

 

 バレンタインデーや恵方巻、ハロウィン、七五三、結婚式など日本には「みんながするからする」という同調圧力を利用したビジネスが非常に多いです。その多くは本来の目的からかけ離れた商戦になっており、どれに踊ってどれを見守るかという取捨選択をしたいと思っています。

 

 イベントというのは楽しいですが、全部に付き合う必要は無いのです。富裕層を除いて、普通の家ならばお金がいくらあっても足りません。時間も足りないですね。そのイベントは本当に必要なのか。こういう視点が無いと、いつまでたってもお金も時間もないということになります。

年賀状をやめて、人間関係を見直すきっかけになった

 人間関係というのはメンテナンスが必要で、時々連絡を取ったり、会ったりしないと風化していきます。人はこの風化を恐れて年賀状を送ったり、携帯のメアドや番号を変えなかったりします。

 

 私も昔は「ぱったりと連絡が取れなくなる」ということに対する漠然とした不安を持っていました。しかし、今は携帯番号さえ変えなければLineなどであっさりとつながることができます。

 

 また、どうしても連絡を取りたい相手ならば、友人のつてをたどればなんとかなるものです。逆に言うと、年賀状をやめて切れてしまう人間関係というのは、それだけの関係だということです。これはキャリア携帯から格安SIMに変えて、携帯メアドが変わってしまうときにも感じました。つながる人はつながるのです。

 

 人生において残された時間は有限です。誰と会い、どのような場を大事にするかというのを考えて生活していきたいと思っています。

 

 ただ、年賀状だけで繋がっている大切な人もいます。年配のお世話になった人や、私の人生において大きな影響を与えたような人です。そういう方はご高齢でSNSをされてていないことが多く、14名の方に年賀状をお出ししています。その年賀状の体裁ですが、文字だけで構成しているので、実質近況報告のお手紙のようなものですね。

 

 年賀状をやめたことで、年賀状でしか連絡を取れない大切な人に時間を割くことができるようになりました。これは逆説的ですが、本来の役割に戻ったような気がしています。

 

 ちなみに、14名の方には「しまうまプリント」でデザインから宛名印刷まで外注で出しています。毎年中身の文章だけ変えられるので、使い勝手が良いですね。ただし、2000円近くの基本料金がかかるので割高ではあります。住所管理から印刷、投函までの手間賃として買っています。

年賀状をやめたことによるデメリットはないですね。

 年賀状をやめたことによるデメリットはありません。だいたい多くのことはメリットとデメリットという二面性があるのですが、年賀状に関しては全くないというのが5年間の評価ですね。

 

 お金や時間というのは人生を豊かにする大切なリソースです。このリソースをどのように振り分けていくのかという視点が大事です。ややもすると、「みんながやっている」という薄い根拠でやりたくないことにリソースを割いてしまうことになります。

 

 所得が減り、時間もない。私たちはこういう現代社会を生きています。それでも限られたリソースをうまく分散していくことで納得のいく豊かな毎日が送れるようになるのです。

 

 私はそう思っています。身の回りの「みんながやるからやる」という同調圧力を疑うこと。それがその一歩であると確信しています。

 

 年賀状は改めてそのことを教えてくれました。

 

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