たぱぞうの米国株投資

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就職活動の軸をどこに置くのかを考えてみる

就職活動の軸は振り返ると何だったのか

 大学には証券研究会がありました。私はと言えば、某体育会で毎日のように運動して、よく飲んで、少し勉強するというのが学生時代のスタイルでした。ただ、そのころから株には興味あり、証券研究会の募集看板には毎回見入っていました。

 

 学生時代は株への興味が具体的行動に繋がることはありませんでした。そのため、就職はそのまま大学のリクルーターに会ったり、面接したりというありがちな流れに乗っていました。何となく、

 

「知っている会社ならば良いのだろう」

 

 という延長で就職活動をしていました。このころの軸は「有名企業」という、ふらふらしたものです。その後、やはり漠然と抱いていた思いを具体化させたくて転職するに至っています。

 

 結果的には持続可能な、自分の適性も活かせた仕事につけたので運がよかったということです。勤続20年で独立してしまいましたけどね。

 

 就職活動には自分のことを棚に上げておいて言うのは何ですが、3つの観点があります。

  1. 企業が持続可能であるか
  2. 自分の適性に合っているか
  3. 人間らしさが保障されているか

 こういうことです。就職を間違えると、自己実現も何もあったものではなく、ただただ会社に搾取される存在になります。そうならないためにも、自己を確立し、自分も職場もメリットある存在になるのが理想と言えます。

 

 就職後20年近くを経て、未来を担う若い人たちにどのような言葉を贈ることができるのか。ご質問を通して、改めて考えてみます。

就職活動の軸を米国株投資の目線で見ると、どうなるのか。

 初めまして。お忙しい中、目を通していただきありがとうございます。来年の就職活動を控え、業界研究をしています。

 

 海運業界について調べていたところ、こちらのブログにたどり着きました。ブログを見る限り、アメリカの株に関しての記事なので、全く見当違いだとは思うのですが質問したくお問い合わせさせてもらいました。

 

 私は株などに関しての知識は全くありませんので本当に見当違いなことを言っているかもしれません。

 

 例えばどの株がこれから価値が高くなるか?などが本当にわかっていたら(胡散臭い雑誌や記事、詐欺を鵜呑みにし、多くの人が被害にあっていますが)みんな大金持ちになっているわけです。

 

 ですから、社会の動きや世界情勢などが大方こうなるだろうという予想はあったとしてもだからこの株が的中するとは思っていません。

 

 ただ、どの業界が成長傾向にあり、どの業界がこれからは衰退していくか(株ではなく就職する上で)など、もしもたぱぞうさんが就職活動でこれは役立つのでは?と思う点などがありましたら、ご教示いただけないでしょうか。

 

 よろしくお願いします。

就職活動の軸は何か

 先ほどの視点に沿って、考えを整理してみましょう。

持続可能な業界、企業であること

 まず、就職先は持続可能な業界、企業であることが大事です。 

 

 100年後も生き残れると思う日本企業ランキングがあります。ここに出ている企業はイメージ先行もありますが、確かに生き残れそうな企業がいくつもあります。

 

 例えば、JR東日本は首都圏の鉄道インフラという圧倒的な強みがあります。小田急や東急などもそうでしょう。関西で言うならば、阪急阪神、京阪、九州で言うならば西鉄という存在です。また、生活インフラであるガス会社もそうでしょう。

 

 生活必需品ならばスパイスのS&B、調味料の味の素、酒造のサントリー、ビールのキリン、アサヒ、タバコのJTなどは強みがあります。ただ、劇的に規模を縮小した雪印のような例もありますから、ゆるみのある企業はその限りではありません。

 

 ちょっと前までは電力も強みがありましたが、原発という一発でアウトになる資産を持っていたのが致命的でした。ただ、これも決して無くなることはありません。

 

 米国株投資の目線で言うと、セクターという考えがあります。持続可能なセクターを自分なりに研究してその業界を受けるという手があります。

 

 ディフェンシブに行くならば、生活必需品、公益、そしてヘルスケアでしょうか。あるいは基礎研究のしっかりしている部品メーカー、素材メーカーでしょうか。

 

 私の学生時代の友人で、カミソリメーカーやお菓子メーカー、乳業など渋いところを受け続けていた友人がいました。彼は生活必需品という観点で就活をしていたのですね。

 

 もっとも、自分の可能性は無限大です。厳しいと言われる飲食で成功する人もいます。将来的にはすべて自動運転に置き替わると言われている宅配や長距離運送、タクシーで成功する人もいます。世界競争に巻き込まれている家電、エレクトロニクスもそうです。

 

 ですから、あくまで参考程度にしてくださいね。歴史ある企業、持続可能な大企業というのは、堅苦しくて儀礼的なこともあり、それが合わないケースもありますからね。

就職活動の軸、自分の適性に合っているか

 これは自分自身が持続可能であるということです。

 

 自分自身が持続可能というのは、究極的には自分が何をしている時が楽しく、主体的に動けるのかということです。

 

 やらされる仕事は全く面白くありません。面白くないということは、向上しにくいということになります。仕事が面白いと、プライベートを割いてでも調べたり、勉強したくなるものです。

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 学生時代を振り返って、自分はどういうことが好きで、どのような仕事に適性があると思われるのかを見抜くことです。簡単に言うと、人と話すのが苦手なのに営業を目指したり、数字が苦手なのに経理を目指したりするのは違うということです。これは持続可能ではありません。

 

 学生時代の体験を洗いなおして、何をしていた時が楽しかったか、時間を忘れたかというのを突き詰めると良いです。

就職活動の軸、人間らしさが保障されているか

 企業によっては大量採用、大量退職というところがあります。これは厳しい新人教育でふるいをかけています。ある意味では就職して終わりではなく、就職してから最終面接をしているようなものです。

 

 そういうところはだいたい無責任なOJTだったりします。そうやって新人を試しているのです。企業規模のわりに採用人数が多く、離職率が高いところは自分がその競争に残れるのか考えたほうが良いでしょう。

 

 また、残業が多すぎる会社もなかなか厳しいものです。事前に調べておきたいところです。ただ、残業が多くても給与とステータスが高ければ話は別になります。自分が残業をバリバリこなせるタイプかどうか知っておくと良いですね。。

投資家目線で海運を語る

 ご質問にあった海運は給与が良いです。伝統があることから社保や福利厚生もしっかりしています。ただ、航空会社などと同じく、船・機材の運用ということになるので、海外企業が代替可能な業界といえばそうです。

 

 要は、海外企業や人工知能(AI)に代替可能な業種はこれからなかなか厳しいということです。ただし、繰り返しますがお給料は大変良く、歩留まりも良い業界です。たぱ家のお隣さんは海運会社の役員さんでしたが、毎日黒塗りの車でお迎え、通勤されていましたね。今はどうか知りませんけども。

 

 あくまで私見ですが、米国株投資の目線だとこういう解釈になります。

 

関連記事です。

 就活に「持続可能なセクター」という見方があると一味変わります。

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