たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

26歳奨学金240万を完済後の投資戦術

奨学金が若い人たちの負担になっている

 日本人の年収が停滞する中、学費はとどまるところを知りません。高等学校から大学卒業までに私立文系大卒業で1000万かかると言われています。私立理系ならば1200万とも言われます。

 

 大学としては学費を下げると、施設代などへの投資がおろそかになり、学生集めに支障が出ます。かつてのようなオンボロ校舎は一部国公立を除いては殆ど過去の遺物と化しています。校舎の建て替えはこの20年で急速に進みました。

 

 反面、学生数は少子化で減り続けています。高騰する学費、学生獲得競争は留まるところを知りません。今の40代、50代のころの受験とは様変わりの様相を呈しています。

 

 ちなみに、あまり知られていませんが私立大学職員というのは安定感から人気職種です。そして、かつてはそれほど給与は注目されませんでしたが、今は相対的に高給になり、さらに人気が増しています。

 

 待遇面で持続可能かつ給与面でもなかなか良い。それが私立大学職員です。ただし、存続可能な大学を選ばないといけないことは言うまでもありません。

 

 さて、完全に雑談ですが、今回は奨学金を完済した公務員さんからご質問を頂いています。

240万円の奨学金を26歳で完済した。

たぱぞう様

 

 はじめまして。いつもブログを楽しく拝見させていただいております。貴重な情報をありがとうございます。今後の資産運用について相談させていただきたくご連絡いたしました。

 

 私は26歳の地方公務員です。私は学生時代に240万円の奨学金を借りていましたが、繰り上げ返済を行ってきたため、3月までですべての返済を終えることができる予定です。

 

 そのため、4月以降は現在行っているideco(月12000円)及びつみたてNISA(月33300円)に加えて、月15000円程度の自由なお金が生まれます。この使い道について、以下の3つの方法を検討しております。

  1. 月15000円を特定口座内で投資信託を買って運用する。
  2. 投資信託はつみたてNISAでも購入している楽天全米を購入する
  3. 15万円ほど貯めてVT等の海外ETFを購入する。
  4. 当面の間は銀行預金に入れていく

→これまでは、奨学金の繰り上げ返済に力を入れてきたため、現金は個人向け国債を含めて90万円程度しかありません、今後はもう少し現金の割合を増やしてもいいのではないかとも考えています。


 ご多忙のところ恐縮ですが、ご意見をご教示いただきたく存じます。

丸4年で年間60万の奨学金を完済したのは素晴らしい

 240万円の奨学金を丸4年で完済されたのは素晴らしいですね。年の返済額が60万ですから、新卒採用で給与が限られる中、よく返済されたと思います。これからは、この60万円以上の金額がそのまま投資に回せるわけですね。

 

 ただ、奨学金の金利というのは一般には低利ですから、あえて奨学金を返さずにそのまま余剰金を投資に回すという発想の人もいます。これは、住宅ローンが安いから繰り上げ返済せずにあえて投資に回す、という発想に近いです。

 

 とはいえ、「いくら低利とはいえ借金があるという状態が嫌だ」という方もいるでしょう。それはそれで正論だと思います。私もかつてはそうでした。極端な低金利の今になって変わりましたね。自宅と太陽光施設を借金して買っています。

 

 ですから、自分の置かれた環境と考えに基づいて、フレキシブルに資産運用をしていけばよいですね。

 

 さて、つみたてNISAとiDeCoの活用は鉄板です。残る15000円をどうするかということですね。金額が少ないですから、一番固いのは1案です。特定口座内で投資信託を買って運用することです。コツコツ積立ができます。

 

 運用先として楽天VTIというのも間違いないところです。「良いものを続けて長く買い続ける」のは投資の王道です。26歳ということですから退職までおよそ40年間運用ができるわけです。時間を味方につける投資ができます。

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 参考までに1978年から2018年までのダウ平均株価です。ダウ平均は800ドル前後でした。現在、24500ドル前後です。およそ30倍になったわけですね。次の40年は何倍になるでしょうか。

 

 投資信託も個人投資家としての幅を広げるならば、あえて15000円の枠は楽天VTIではなく、他のものを買ってみるというのも手です。

 

 ご年齢が若いので、幅を広げる、あえて経験を求めるならば3案「海外ETFを購入」というのも悪くはありません。海外ETFを買ってみて、外国税額控除などにも取り組む、というのは投資経験として貴重なものになります。

 

 「投資はあくまで資産形成。趣味にするつもりも無いし、着実に増やしていきたい」ということでしたら、投信の楽天VTIで良いでしょう。改めて何かを調べたり、さらに研究したりという時間も要りませんからね。外国税額控除を始め、海外投資はそれなりに手間です。

 

 40年後が楽しみですね!ご質問ありがとうございました。

 

関連記事です。

  広い意味での20代の投資ということで書いた記事です。

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  こういうこともありますね。結婚を機に奨学金返済に貯金を使ったということです。

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  学費を始めとする子育てに関わる出費が重くのしかかっています。子育て家庭共通の悩みです。このような状況では子どもを安心して産めませんね。せいぜい2人が限界で、諸外国のように児童手当を厚くするなど対策が必要です。

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