保険の満期金200万を投資に回したい
保険の満期金200万円を投資に回したいという方からご質問をいただきました。早速ですが、ご質問を紹介します。
こんにちは。時々ブログを覗かせていただいております。愛知県在住、49歳女性です
先日、保険の満期を200万受け取りました。これをすべて米国株に回したいのですが、何を買ったらいいでしょうか?アドバイスをお願いします。ちなみに自分では、100万をVTかVTI、100万をJNJか個別株にしようと思っています。
なお、今持っている米国株は、
IRSG 3株
PFF 4株
VDC 10株
VTI 10株
VYM 15株
GE 135株
MO 28株
VZ 50株
WFC 100株です。
現在赤字なのは、VDCとGEです。
他、SPDR500ETFを14口(40万ほど)。投信でiFreeNYダウインデックスが18万くらい、iFreeS&P500インデックスが3万弱、i-mizuho米国株式インデックスが18万円ほどです。それぞれ毎日1000円積み立てています。
たわらNYダウも1日2000円積み立てています。(現在17万ほど)他にiDecoで上限いっぱいの月12000円をSBI証券で、iFreeNYダウインデックスで積み立ててます(今年1月から加入できるようになりました)。
長くて申し訳ありませんがアドバイスお願いします。あと、他のお金と区別したいので一括で購入したいのですがそれだとリスクが高いでしょうか?アドバイス願います。
A・Nさん
小口の同じようなベンチマークの投信を今後一本化しても良いかも。
小口も含めていろいろ楽しんで投資に取り組まれている様子が伝わってきます。基本的に自分が納得できる投資をしていることが一番ですね。ただ、アドバイスお願いしますということですので、ご参考程度にいくつか気づいたことを書いておきますね。
まず、同じようなベンチマークの投信を信託報酬の安いものに一本化してもよいかもしれませんね。例えば、この3つは同じベンチマーク、S&P500の商品です。
- SPDR S&P500ETF(1557)
- i-mizuho米国株式インデックス
- iFreeS&P500インデックス
このうち、1557は上場投信、つまりETFですから積立形式ではない、投信ではないということで独自性がありますね。しかし、i-mizuho米国株式インデックスとiFreeS&P500インデックスは信託報酬の安いほうに積み立てを絞ってよいと思います。
あと、NYダウ連動商品が2つあります。
- たわらNYダウ
- iFreeNYダウインデックス
この2つは信託報酬も同じですから、私だったら運用総額の大きいほうに絞りますね。ただ、もっと言うと、NYダウよりもS&P500の商品のほうが良いでしょう。理由は2つあります。
- NYダウよりS&P500のほうがパフォーマンスが良い
- NYダウよりS&P500のほうが分散が効いている
この2点です。パフォーマンスが良く、分散が効いている、つまりリターンが大きく、より安全ということです。過去は将来を保証するものではないですから、断言はできませんが可能性の高いものに賭けたいですね。
以上のように考えると、買うべき投信が絞られてポートフォリオがスッキリするのではないでしょうか。
米国株ETFを小口で持つと、外国税額控除の申請が手間
米国株ETFや個別株を買うと、配当金に外国税額控除の手間が生まれます。そのため、ある程度大口で買ったほうが楽です。特に仕事を抱えていると、なかなか株式投資や税務処理に向き合う時間が十分に取れません。
ですから、今後ETFを買う際にはある程度方向性を絞ると良いかもしれませんね。ただ、こうやって小口で多くの銘柄を持つのが好きな方もいらっしゃいますから、これは好みの範疇です。
この中でキラリと光るのがインテュイティブ・サージカル【IRSG】ですね。2017年央から急激に伸びて、1.5倍の株価になっています。一部の米国株好きならば知っていますが、必ずしも名の知れた銘柄ではありません。よく食指を伸ばされたと思います。伸びる前に買われていたら、それはすばらしい慧眼ですね。
保険の満期金200万でVTIとVTを買う
VTIは前からですが、VTもこのごろきれいな右肩上がりのチャートを描いています。2014年ごろまでは南欧と新興国の経済不安の影響があり、割とぐちゃぐちゃしていていましたが、立ち直りました。
VTの1年チャートです。見事な右肩上がりです。
もう買う銘柄はこのVTIとVTと決められていますので、あとは買い方ということになります。ご年齢を考慮するとVYMも魅力ですが、論点が散漫になりますので、言及は避けておきます。また、よりディフェンシブということでETFを取り上げて書きますね。
さて、VTIとVTの購入にあたって気を付けることは2点です。
- 追加投資のキャッシュフローを考慮する
- 一気に買わない
この2点です。まず、追加投資のキャッシュフローがあると思います。これを考慮に入れて、毎月の追加投資額が決まります。
もう1つは一気に買わないことです。時間の分散ができなくなります。キャッシュフローが潤沢ならば別ですが、そうでないならば3年程度に分割して毎月購入していくと良いでしょう。
キャッシュフローがあまりないならば、虎の子の200万ということになりますから、5年見ても良いでしょう。暴落時ならばともかく、そうではないので時間の分散は必須ということです。とりあえず3年とみると36か月です。
200万÷36か月=約5.55万
この金額に加えて追加のキャッシュフローから付け足すということになります。北米重視ならばVTIに偏重させ、世界分散を志向するならばVTに偏重させるということになります。
ただ、金額が少額ですのでNISA枠を使い、買い付け手数料をゼロにすることが前提になります。ご質問ありがとうございました。共にがんばりましょうね。
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50代からの資産運用術ということで書いています。今回の記事との親和性が高いので、関連記事として載せます。