バンガードへ行ってきました。
東京・溜池山王にある、バンガード日本(バンガード・インベストメンツ・ジャパン)へ行ってきました。インデックス投資家である水瀬ケンイチさんからのお誘いで、ほかにもブロガーさんが10名ちょっと?見えていました。つみたてNISAの集まり以来のブロガーさんもいて、懐かしかったですね。
夜の19:00からということでお弁当を頂きながらの会合になりました。不覚にも、太ももにお弁当の「タレ」をいきなりこぼすという椿事がありました。あきんこさんにお手拭きを借りて急場をしのぎました。世話の焼ける人ですみません。
いくつかの気づきがありましたので、記事にしておきたいと思います。
なお、いただいたお弁当はこちらです。
こちらの情報いらなかったですかね。美味しかったです。さすが名店、「今半」さんです。センスのいいお弁当選び、勉強になりました。
楽天バンガードは今のところの最強タッグ
楽天バンガードは今のところ、最安の信託報酬ということです。ただ、これで「勝負あった」ということではないそうです。つまり、今後も考えが合うところがあれば、組むことはあるということでした。
いろいろな投信会社と提携し、バンガードETFへのアクセスを良くする。こういうねらいがあるそうですね。
楽天バンガードはバンガードの米国ETFに約0.12%の信託報酬を乗せた商品ですが、今後さらに....という可能性も無くはないですね。実際にバンガードさんはすでにセゾンさんとも組まれて長いですから、今後の展開が楽しみではあります。
バンガードの経費率削減の努力はこれからも続く
バンガードの経費率ですが、1985年時点で平均0.61%の平均経費率だったそうです。それがいまは米国籍に限ると0.10%になっているということでした。下記のグラフを見ると、順調に経費率を下げ続けていることがわかります。
表中の数字が0.17%なのは、米国籍以外のETFを含むからですね。低コストが商品の価値を決める1つの尺度になっているため、インデックスだけではなくアクティブ運用の商品も近年では軒並み経費率が下がっています。
低/高コスト運用のリターン分布
バンガードが低コストにこだわるのはリターンの違いが明確だからだという説明がありました。この資料では、低/高コスト運用のリターン分布を比較しています。
ベンチマークがいくら良くても、コストがかかるとその分下振れ幅も大きくなるということで、まず購入する商品のベンチマークのパフォーマンスを見て、さらにコストを勘案して商品を買うというのが鉄則であることが分かります。
100万を年6%の平均リターンで回したときの資産総額
米国株式の平均的な過去の利回りは6.8%です。仮に6%で運用すると、このような変化率になります。アクティブではパッシブ以上の運用の手間がかかります。そのぶん、経費率も乗ってくるのが一般的です。
しかし、経費率は前述のとおりリターンを下げますので、インデックス以上のパフォーマンスを常に上げ続けなくてはいけません。同じ6%のリターンだと、バンガードETFの成長に比べて7割程度の成長にとどまってしまっています。3割が経費に持っていかれてしまうということです。
バンガードの考えるベストなETFは何か
楽天バンガードではVTIとVT、それからVWOがリリースされています。弊ブログでは常にVTIをおススメしてきましたので、バンガード日本の方に「VTIとVTはどちらがおススメですか」という直球な質問をしてきました。
そうすると、「新興国も含むVTのほうが良いと思います。ただ、米国の中小型株の成長性を考えるとVTIという選択もあります」という回答でした。新興国の成長率に注目されているということですね。
これは面白いと思いました。というのも、バンガードの創始者であるジョン・C・ボーグル氏は「米国のインデックスのみを買っている」ということを明言しているからです。
たまたま私は2016年初頭に10000ドルずつVTIとVTを購入しています。さしあたって10年、20年と持ってそのリターンを見比べてみたいと思っています。
また、この発言を受けて、こういう買い方もできますね。
新興国ETFの【VWO】を買い、米国中小株ETFの【VBK】を買う。こうすると新興国と米国中小株の成長性の良いとこ取りができるというわけです。
新興国や中小株のボラティリティをリスクととるか、チャンスと取るか。それは各人の受け取り方の違いということになるでしょう。投資は千差万別。こういう考え方のちょっとした大きな違いが面白いと思いました。
ちなみに私はやはりVTIだと思います。WATANKOさんがこれでもかとしこたま買っていますね。さすがの決断力です。
関連記事です。
グロースETFの投資戦術に関してはこちらですね。個別株の場合は特に中小株で当たると大きいです。
新興国ETFはこちらです。人口増加国にもうちょっと焦点を当ててよいと思うのですが、そういう指数は無く、ピクテ投信がアクティブで出しているにすぎません。以前MSCIの方にお話を伺ったときは、「そういう指数を出す計画は無い」ということでしたね。どこか出していただけないですかね。
今回の会合でも非常に話題になった、楽天バンガードについての記事です。