たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

ドル建ての積立保険は、いらない

ドル建ての積立保険はいらない

 外資系保険会社などによくみられる商品に、ドル建ての積立保険があります。利回りが国内生保の積立保険よりも利回りが良いことが多く、多くの人に魅力な商品に見えます。

 

 ちなみに、国内生保は日本国債というゼロ金利の影響を大きく受けた商品をしこたま買わされており、運用益が出にくい体質になっています。そのため、保険商品も保守的にならざるを得ず、運用利回りは殆ど期待できないものが多いです。

 

 香港やシンガポールなどでのオフショア保険の内容が良いことから、一部の投資マニアはそちらで加入しているケースもありますね。モノによっては利回りが5%~7%という実績になっています。

 

 以前は節税というか、免税というか、そういう怪しい視点でも旨味がありました。しかし、リーマンショックを機に強化されたOECDの協調により、居住国での課税から逃れることは当然ながら不可能になっています。

 

 もっとも、住民票を抜いて、本当に居住してしまえば別です。香港などはキャピタルもインカムも無税です。香港の人に日本の投資の実態を言うと、まず20%の課税で驚かれます。投資という損をすることもありうるものに対する課税、というのが理解を超えているようです。

 

 しかし、移住に伴う非課税が有利だからと言ってそれを選択するのは、一般的な例ではないでしょう。

 

 結論から言いますと、生命保険控除枠を超えた保険加入には意味が無く、普通に県民共済や全労済など共済系の保険で十分というのがたぱぞうの私見です。運用手数料が乗りすぎているからです。こうしたことを踏まえて、ご質問を紹介します。

ドル建て積立保険とジュニアNISA

 たぱぞう様、毎日の記事を楽しく拝見させて頂いています。


 今回、次女の誕生もありまして、毎月頂いている児童手当の1万円の運用を考えています。将来の子供の為にもジュニアNISAが良いのか?SBI証券でのアメリカETF積立がよいのか?それとも他にもっと活用できる方法があるのか?いろいろ調べていますが判断できずに悩んでいます。


 3歳の長女は外資系保険会社のドル建ての積立保険10年満期の商品(約1万円/月)を、年一回の保険金支払いにて運用しています。ちなみに満期後は500万円の保険保証を使わなければ年率3%で終身まで運用され、米ドルのみで受け取れるそうです。私個人も同じような商品に加入しています。


 最近、たぱぞう様のブログを拝見していましたら保険は、掛け捨てで十分との記事もありましたので悩んでいます。特に子供の医療費は現在無料ですので。


 他の方のように際立った資産や収入もなく、年収350万円ほどしかないサラリーマンですが宜しくお願い致します。

外貨建て保険はおすすめできない

 利回り3%はなかなか魅力に映ることと思います。ただ、この手の商品は見なくても分かるのですが、10年あるいは10年以上も返戻率が100%に満たない商品であり、複雑化している分、手数料も大きくとられている、はずです。

 

 はず、というのは保険は投資信託のように内部の手数料の開示義務が無く、正確な数字が分からないのです。おそらく、これを開示したら大変なことになります。投資信託などに比べてべらぼうに運用手数料が大きいのは明白だからです。

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 保険は複雑化するほど仕組みが分かりにくくなります。そのため、より手数料が不透明になり、代理店手数料分が大きくなる傾向にあります。生命保険代理店は多くありますが、逆に言うと代理店経営が成り立つぐらいに儲かるビジネスです。

 

 ちなみに損保よりも生保のほうが利益が上がりやすいです。人は意外に健康なのです。しかし、何も入らないのは不安でしょうし、リスクヘッジ上よろしくありません。その最適解は掛け捨てということです。

 

 投資と保険をくっきり分けていくことが王道です。

ジュニアNISAがよい

 ジュニアNISAが良いですね。ただし、これはあくまで投資ですので、使途を明確にすると苦しくなると思います。どういう意味かと言いますと、例えばお子さんの大学進学費用にと考えていても、その時に暴落する可能性も無くはないからです。

 

 あくまで節税の一環として投資を続けていくのが良いでしょうね。通常の積立よりも、免税分だけ得だからです。ちなみに投資対象は米国のS&P500などのインデックスが目安になってくるでしょう。

 

 過去の平均で6.8%、この10年では10%を超える利回りを記録しています。

 

 お子さんの年齢が小さく、長期運用が可能ですので、リスクは最小限にできる状態です。ただ、投資に絶対はないこと申し添えておきたいと思います。

 

 ご質問ありがとうございました。

 

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