たぱぞうの米国株投資

米国株投資で人生の選択肢を増やすという提案です。某投資顧問のアドバイザーをしています。

ドルコスト平均法のメリットデメリット

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ドルコスト平均法とは

 ドルコスト平均法という投資方法があります。つみたてNISAなどはこの「ドルコスト平均法」を念頭においた投資だと言っても良いでしょう。誰でも、しかも簡単にできる投資方法なので幅広く人気があります。

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 ドルコスト平均法は「dollar cost averaging」と言います。これに訳をあてはめ、ドル、コスト、平均法というわけです。要は単なる定額投資法、あるいは定額購入法ということです。特別なやり方というわけではありません。

 

 円で定額買付するならば、yen cost averaging、円コスト平均法となりそうなものですが、そうはなっていないですね。

 

 また、訳としては定額購入法のほうが分かりやすいと思うのですが、まあいいでしょう。こういう1つひとつの言葉の分かりにくさが投資の敷居を上げているのは間違いのないところですね。

ドルコスト平均法のメリット

 ドルコスト平均法のメリットの1つは、初期投資額が少ないので初期のリスクを低減できるというところにあります。たとえば、100万円を持っているとします。その100万円で一気にAという株を買ったとします。

 

 翌年、Aという株が暴落し、半値になったとします。50万円です。これで追加投資の資金を持たない場合は50万円の損失になります。

 

 それに対し、毎年20万円ずつ5年に分けて投資をしていけばどうでしょうか。初年20万、2年後20万、3年後20万...と投資をしていきます。同じように初年度の20万は半値、10万になったとします。その時点での損失は10万円で済みます。

 

 それどころか、翌年以降も安くなったA株を買い続ければ安値でA株を買い進めることができます。こういう性質がありますので、特に高値圏にあると思われる場合は一定のリスクヘッジをすることができます。

 

 また、初期の商品選定以外には自分の意志を入れない定額のルールに基づいた買い方になります。そのため、安値、高値に振り回されずに口数・株数を増やしていくことができます。

ドルコスト平均法のデメリット

 ドルコスト平均法のデメリットは、リターンも少なくなるという点です。たとえば、先にあげた例と同じく100万円でBという株を買ったとします。

 

 翌年、Bという株が暴騰し、倍になったとします。200万円になります。追加投資の資金を持たない場合、そのまま100万円の利益になります。

 

 それに対し、毎年20万円ずつ投資をしていけばどうでしょうか。初年20万ですから、同じように倍になったとしても2年目には40万円です。一気に投資をしていれば100万円だったのに対して、20万円の利益にとどまります。

 

 翌年以降も追加投資をしたとしても、すでに高くなってしまっていますから、買い付けできる口数ないしは株数が減り、機会損失ということになります。

 

 また、複数回に分けて投資をするので、手数料が発生する取引の場合は当然手数料分のマイナスもあります。手数料が1回500円だとすると、1回で買えば500円ですが、5回に分けて買えば2500円にもなります。

 

 投資額が少額でしかも手数料が高い場合は手数料リスクも意識されてよいでしょう。

ドルコスト平均法が多く採用されるわけ

 ドルコスト平均法が多く採用されるわけは、人におススメしやすいからです。「どういうものに、どういう投資をしたらよいか」と聞くのは投資初心者さんが殆どです。投資初心者さんは元本割れのリスクを意識されることが多いです。

 

 そのため、リターンのメリットよりもリスクのデメリットを極力抑えた提案をすることになります。初期投資のリスクを押さえつつ、知識と経験を並行して身に着けていくということになります。特に高値圏にあると判断される場合には、そのリスク低減メリットは大きく意識されるでしょう。

 

 また、サラリーマンなどで日常が忙しい場合は投資に割ける時間が限られます。ドルコスト平均法に基づいた買付は自動化されている、つまり引き落としで購入できるケースがあり、初期の商品選択さえ間違わなければ良質の商品を継続してしかも自動で買えるということになります。

 

 さらに、初期投資額が限られるケースにも対応ができます。一気に100万円も投資できる手元資金は無いけれど、月々3万ならば捻出できる。そういう人が投資を始めるには無理のないやり方と言えるでしょう。

ドルコスト平均法は万能ではない

 このドルコスト平均法も万能ではありません。どういう場合に適さないのでしょうか。

 

 1つめは短期の値幅取りを狙うようなケースです。特に急激に下がった株を逆張りで買い、短期のリバウンドを狙うような場合は、資金をある程度まとまって投入しないとリターンも薄くなります。

 

 また、急激な上昇を見せる株に対しても適しません。ドルコスト平均法は投資時期をずらしますので、上昇を続ける場合には買付できる口数・株数が減っていってしまうことになります。当然、リターンも限られてしまいます。

 

 2つめは投資の才能が豊かな人の場合です。稀にここで上がる、ここで下がるというのを高率で的中させられる人がいます。こういう相場師気質の人は、ドルコスト平均法は向いていません。自分の才能を信じて、最大の利益を狙いに行ったほうが良いです。

 

 つまり、ドルコスト平均法はある程度の投資技量を持つ人には適さないとも言えます。

 

 反面、ドルコスト平均法は誰でもできる投資術という意味では非常に優れた方法です。ドルコスト平均法を採用していれば安心というわけではなく、メリットデメリットを踏まえて取り組んでいくとよいということですね。

 

 初期投資のリスクを低減させられるということ、高値安値に振り回されないということ、この2つのメリットが大きいと思うならば採用されてよい方法です。

 

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