たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

200日線を使ったグランビルの法則とシンプルな米国株投資

 200日線を使ったグランビルの法則は米国株投資に最適

 有名な投資法則の1つにグランビルの法則というものがあります。 これ自体は新しい手法でもなんでもなく、昔から知っている人は知っている、そういう手法になります。

 

 特に米国株投資とは相性が良いため、米国株投資家さんは知っている人が多いのではないでしょうか。

200日線を使ったグランビルの法則

200日線を使ったグランビルの法則

グランビルの法則 | 日本証券業協会

 

 日本証券業協会さんが分かりやすく解説してくださっていますので、画像を引用しました。

 

 グランビルの法則は、基本は200日移動平均線を使います。図を見てもわかるように、要は200日線にタッチしたら売り、あるいは買い、売買タイミングを決めるということです。

グランビルの法則の売買タイミングは簡単ではないが

 グランビルの法則で難しいのはズバリ売りのタイミングです。例えばFX、あるいは日経平均やTOPIXであれば、売りのタイミングを踏まえた売買が必要になります。右肩上がりではなく、うねりがあるからですね。

 

 うねりはどうしてもその時々の需給に応じたトレンドがあるため、トレンドを読み間違えると損失ということになります。単純な買いより難しいですね。

 

 しかし、米国株一本だとあまり売りを意識しなくてよいのです。特に米国株指数はそうです。理由は長期で上がり続けるからです。右肩上がりだからですね。つまり、200日線にタッチしたら買いというシンプルな目線です。

 

 すると、意識するのは買いのタイミングだけでよいことになります。特に簡単なのが、図でいうところのA,B,Cのタイミングということになります。右肩上がりで、200日線にタッチしたら買うという目線ですね。

米国株が200日線を大きく割れる時は、ことごとくチャンスだった 

 リーマンショックの時はDのタイミング、つまり200日線割れがうんと激しくなった時でした。相場が壊れる、という状態ですね。しかし、買い向かった投資家は大きなリターンを得ました。コロナショックでもそうですね。大きく戻しています。

 

 米国市場においては相場が壊れるときは買場であることが多いです。規模は小さいですが、2015年の夏にも壊れて、ETFも為替も値が飛ぶことがありました。まれにあります。ただ、難しい投資判断が迫られることも事実です。

 

 コロナショックでも社債市場がパニック売りになったことがありましたね。最も有名な原油ETFであるユナイテッド・ステーツ・オイル・ファンド【USO】が期近物のマイナスで運用方針を変えたのもパニックの1つでしょう。

 

 そうした中で株を買い向かうのは勇気がいることです。しかし、だからこそチャンスがあるとも言えます。個人投資家は決められた期限での成果を求められないからですね。

 

 また、近年はマーケットがクラッシュしたときの政府の手当てが非常に早いです。これが買いの安心感につながっています。

200日線をうわ抜けてきたS&P500

再び200日線を越えてきたS&P500

再び200日線を越えてきたS&P500

 コロナショックは失業者保険申請数など、経済のファンダメンタルズに関わるところで未曾有の数字をたたき出しています。実際に、たった1か月で株価指数がおよそ35%も下落したのはあまりないことです。

 

 しかし、その後の株価指数はどこ吹く風ですね。ハイテクは早々に戻し、S&P500の出遅れ銘柄も底堅い動きを示しています。拡大したバリュー銘柄とハイテク銘柄の差の穴埋めという動きもありますね。

グロースとバリューの差

グロースとバリューの差

 2月下旬から始まったコロナショックに伴う株式市場の暴落は、たちまちのうちに底打ち、反転をしています。結局、たった3か月で200日線を上抜ける展開となっています。今のところ、あえて買い向かった投資家が大きな利益を得ていますね。

 

 何を信じて、投資をするのか。人それぞれですが、大局を見て判断していくことが大事でしょう。右往左往すると、大きく儲けることは難しいのですね。

 

 米国株式市場は右肩上がり、コロナショックでさえもこの事実を裏付けただけなのかもしれません。直近やや過熱感はあるものの、右肩上がり相場には200日線、グランビルの法則がまたまたシンプルに活かせそうだということですね。

 

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