たぱぞうの米国株投資

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キャピタルゲイン狙いの投資術

キャピタルゲイン狙いの投資術

 キャピタルゲイン狙いの投資というのは、当たれば大きく、外れるとこれまた大きく負けるイメージがあります。そしてそれは正しいです。ただ、種銭が小さい場合、インカムゲインを狙っても利益が小さいため、ついつい大きく狙いたくなるのも事実です。

 

 たとえば100万円あったとして、インカムを狙います。5%の利回りが得られるとして、税引後年間4万円です。小さくはない額ですが、人生に何らインパクトを与えるものではありません。

 

 私は年収がさほど多くなかった20代のころ、キャピタルゲイン狙いの逆張りをしていました。また、配当の記録もまったく付けていませんでした。そのころはそうですね、半年を超えて銘柄を保持することは殆ど無かったのではないでしょうか。

 

 全力1銘柄投資とか、そういうことをしていました。その時に思っていたのはまさに、「100万円では人生にインパクトを与えられない」ということでした。

 

 今ではインカムゲイン重視の投資をしています。そのため、よほどのことが無いとキャピタル狙いの投資はしないと思いますが、暴落時はちょっとキャピタル狙いで入っても良いかなと思っています。

 

 今回はそのキャピタルゲイン投資に関してご質問を頂いています。

米国株でキャピタルゲイン狙いをするにはどういう株が良いのか

 前回は質問にご回答いただきありがとうございます。(11月1日に資産運用 1000万円への道とは でご回答いただきました)


 その後、米国会社四季報を購入し、銘柄を探す日々を過ごしております。


 たばぞう様は現在はインカムゲインを中心とした銘柄を保有、ブログで紹介されていますが、投資開始当初は日本株でキャピタルゲインの銘柄を購入されてたとブログに記載されていた記憶があります。


 もし、米株でキャピタルゲインの銘柄を購入されるとするならば、どのような基準で銘柄をさがされますか?


 もし良ければ今後、銘柄等をブログにてご紹介いただければ幸いです。

米国株でのキャピタルゲイン狙いの株

 記事の幅が非常に広くなりますので、ちょっと条件を絞って書きます。

 

 比較的キャピタルゲインの狙いやすい、不況時にボラティリティの大きい株を紹介します。つまり、暴落時の逆張り狙いということです。

 

 不況時に大きく下げる、つまり妙味が出てくる可能性がある株は以下の通りです。

キャピタルゲイン狙いなら不況時の金融株および金融関連株

 金融株および金融関連株は不況時に大きく下がります。ボラティリティが大きすぎ、普通は避けるのですが、逆に狙いに行くという視点もあります。

 

 まず、投資銀行です。ゴールドマンサックス【GS】などが有名ですが、投資銀行はもともとリスクを取って運用していますので、リスクが顕在化したり、はたまた資金引き上げがあったり、金融危機時に特にボラティリティが大きくなりがちです。

 

 ただし、ウェルズファーゴのワコビア買収に見られるように、リスクはチャンスでもあるわけです。ウェルズファーゴは商業銀行ベースですが、上手に危機を利用したと言えます。

 

 日本の場合だと、まず証券会社、それから銀行というのが非常に影響を受けやすいですね。シンプルです。

 

 米国の場合は、投資銀行に始まり、商業銀行、さらには【MSCI】と言った指数会社、さらにはブラックロック【BLK】・ステートストリート【STT】といった運用会社のようにさらなる多様な投資先があります。

 

 また、取引所関係も見逃せません。ニューヨーク証取NYSEのを運営するインターコンチネンタル・エクスチェンジ【ICE】、Nasdaq【NDAQ】、シカゴ・マーカンタイルで有名な【CME】あたりは業績面からみても面白いと思っています。

 

 また、ムーディーズ【MCO】やといった格付け会社も割と不況時にボラティリティは大きいです。

 

 景気に対して比較的敏感ですが、無くてはならない、あるいはその企業しかやれない強みがあるところを狙っていきたいところです。ただ、ボラティリティが大きいということはリスクも大きいということですから、そこは踏まえておきたいですね。

新興国関連株も面白い

 新興国関連株もキャピタルゲインが狙えます。これは、資金の引き上げが起きるからです。より安全資産に不況時は資金が逃げます。そのため、新興国株は安値になりがちです。

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※タタモーターズ。長期では微妙ですが、2011年ギリシアショック、2015年チャイナショックの時には教科書通りに良く下げています。

 

 新興国ETFや新興国で有力な株を普段から追っておくとよいですね。あまりブログには書いていませんが、2011年ギリシアショックの時にインフォシスやタタモーターズ、2014年ロシア危機の時にロシアETFなどを私は買っていました。

 

 リスクもあるのでおススメはしませんが、知っておくと投資の幅が広がるのも事実です。情報に劣る私たち個人投資家の唯一の強みは時間を買えることです。短期で成果を出さずに済み、長期的視点で株を買えるということです。

 

 ですから、不況時に売られがちですが強みのある株、不況時に必要以上に売られる傾向にある株を知っておき、投資行動につなげると良い結果を生むことがありますね。ただ、インカムゲイン狙いの投資に比べるとはるかにリスクが高いのは間違いのないところです。

 

 ここまで書いておいていうのもなんですが、投資初心者さんには正直あまりおススメしません。普段書いているVTIなどをコツコツ増やすほうがはるかに安全・安心で簡単です。より強い確信を持って買えるからです。

 

 ちょっと自分の備忘録的に書いておきました。

 

関連記事です

  キャピタル狙い、チャート読みの投資家さんが多く出ているのがこちらの書籍です。私は米国株のインカム狙いということで非常におとなしい個人投資家です。

www.americakabu.com

 HSBCもチャイナショックの時は非常に下げていましたが、今ではスルスルと上がり、気づけば2年で1.5倍になっています。しかも5%超えの高配当です。

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  PFFも不況時には良く下がります。リーマンショック時は半値になりましたから、その時に買っておけば、利回り10%越えの超優良債券になったということです。投資にタラレバはつきもので、渦中にいるとボラティリティが大きくて肝が据わっていないと買えません。

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